第三百二十三話
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第三百二十三話 小田切君の日常
研究所の中でだ、タロとライゾウは今回も小田切君に尋ねた。今回小田切君に尋ねたことは何であったかというと。
「そういえば小田切さんって趣味何?」
「いつも何してるんだよ」
「ああ、僕の趣味だね」
小田切君はすぐにだ、二匹に答えた。
「読書、テレビゲーム、入浴、音楽鑑賞とかだよ」
「何か普通だね」
「ありきたりだな」
「そうなんだ、あと日課でランニングもしてるよ」
それもというのだ。
「いつもね」
「ああ、健康の為にか」
「そっちもしてるんだな」
「うん、さもないとね」
それこそというのだ。
「運動不足になるから」
「身体は動かすべき」
「そういうことか」
「カロリーは消費しないとね」
そうあるべきだという言葉だった。
「毎朝走ってるよ、それでね」
「お風呂もだね」
「入ってるんだな」
「毎日ね、夏でもシャワーじゃなくて」
「お風呂なんだね」
「そっちに入ってるんだな」
「うん、お風呂派なんだ」
小田切君はというのだ。
「そうしてるんだ、それとお酒好きだよ」
「小田切さんはワインだね」
「そっち派だよな」
「そう、ワインが好きでね」
それにというのだ。
「甘いお酒は好きだよ」
「そうなんだね、ワインが好きなんだね」
「甘いお酒もか」
「そうなんだ」
こう二匹に話した。
「趣味はお酒もだね」
「ううん、毎日飲んでるのかな」
「そうなのか?」
「毎日じゃないよ」
お酒の方はというのだ。
「毎日だったら身体壊すからね」
「何か真面目だね」
「小田切君の日常ってな」
「健康には気をつけてるよ」
実際にというのだ、小田切君は二匹にそうしたことを話した。その日常は普通でしかも真面目なものだった。
第三百二十三話 完
2016・3・12
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