第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
響鬼 〜めぐる翼〜
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いく。
まるでキメラか何かのようである。
「あいつら、なにするつもりっすか!!??」
「くっ!!」
ドンドンドン!!
威吹鬼がラッパの形をした銃、音撃管を構え、鬼石を魔化魍に打ち込む。
そしてベルトにつけられている、音撃管の先端部分を取り付け、音撃を放った。
「音撃射・疾風一閃!!!」
魔化魍に打ち込まれた鬼石が、音撃管から発せられる音に共鳴し音撃を体内から響かせ、その体を落ち葉や土塊となって粉みじんに散らした。
しかしまだ多くの魔化魍が「奴」の周りに集まっている。
「威吹鬼さん、やってもきりがないです!!」
「しかし!!」
「あれをまとめるのは「奴」です。一つになって固まったところを狙ったほうが、一気に殲滅できます!!!」
「それは、たしかに・・・」
「でも、それだと・・・・」
「大丈夫です。WORLD LINKの最後を、まだ見せていない!!」
ギャァルルルッララララララララララアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!
「どうやら、終わったようだな」
「奴」が呟く。
そこにはもはや魔化魍なんて生易しいものはいなかった。
怪獣。そう、怪獣がいた。
身の丈が三十メートルほどの、大きな魔化魍の三倍近い大きさに、多くの魔化魍を取り込んで、巨大な姿となっていた。
「バアアアああああああああああ!!!」
「奴」の咆哮とともに、その胸元にある無数の口から、白虎たちをなぎ払った波動砲が打ち出される。
周囲が一瞬で吹き飛ばされ、蒔風たちは大地を転がっていく。
しかしその眼には絶望など映っていない。
あるのは、勝ち気。ただそれのみ!!!
「終わらせましょう、響鬼さん!!!」
「てめえら、この巨体に音撃が響かせきれるわけねえだろうが!!」
「侮るなよ?」
「ふん!!WORLD LINKの威力をもってしても・・・・」
「ちげーよ。この人をだよ」
キューーーーーーーイ!!
そう一声何かが鳴いたのが聞こえると、一羽の鳥のようなものが剣を持って飛んできた。
鳥はディスクアニマルの内の一つ、茜鷹
剣は響鬼の強化武器、音撃増幅剣・装甲声刃《アームドセイバー》である。
それを響鬼が受け取り、構え、刀に告げる。
「響鬼、装甲!!」
その掛け声とともに響鬼の体が紅となり、多数のディスクアニマルが響鬼の体に飛びつき、その体に装甲されていく。
その体を鍛え上げるかのように炎がその体を包み込んで、晴れた時、そこには響鬼の最強形態、装甲響鬼(アームドヒビキ)か立っていた。
「僕たちが「奴」を引き
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