第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
響鬼 〜待ち受ける闇〜
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のとは全部出し合っても互角。それならまっすぐぶつかり合った方がいいだろうから、そこはホイホイと使ってこないだろうかと」
「うーん、でもさ、そんだけ強いなら、なんで三人を倒すだけにしたんだろ。こう言っちゃ何だけど、殺そうと思えば殺せたはずでしょ?」
「おそらく、誘ってます」
「誘う?」
「三人がやられた場所。そこは確か・・・」
「半年前、俺達が儀式を行った場所に近い。というか三人はそこの遺跡を調べに行ってたんだ」
「そこに・・・・「奴」がいる」
「本当にっすか!?」
「はい。ここまで鬼に甚大な被害が出れば、あとは自然と儀式を行える鬼は絞られてくる。そして響鬼さんは太鼓の鬼で一番の手練れです。そこで「奴」は響鬼さんを殺すつもりなんでしょう」
「じゃあ、響鬼さんは「たちばな」にいてください!」
「轟鬼・・・」
「そんな「奴」のところにわざわざ行く必要ないっすよ!自分達がなんとかします!」
「普通の「オロチ」ならそれで大丈夫かもしれません。しかし今回は違います」
「なにがですか?」
「「奴」がいる。まあその間はオレが守ればいいんですが・・・・今回の「オロチ」はその遺跡から「奴」が自分自身の波長を流し込んだことによって起こったものでしょうし・・・・」
「そんな!」
「清めの音を叩き込めるならその逆のものも出来るはずです。まぁ言うほど簡単なことじゃないが、「奴」ならやってのけるだろうでしょうし」
「・・・・・・」
轟鬼は絶句している。
清めの音を叩き込むだけならば、弦の音撃戦士の轟鬼でも簡単なことである。
しかし大地に叩き込むとなると、太鼓を極めた響鬼程の者であっても大変なことである。
それをこの世界に来たばかりの者が、しかも清めの音ではないものを送る。
そんなことをやっている「奴」に対して具体的な脅威を感じたのだ。
響鬼も威吹鬼も、轟鬼程ではないが、驚いていた。
「オレには清めの音を叩き込むような太鼓の技は持ってない。かといって響鬼さんは「奴」に対抗できない。なら答えは簡単だ」
「まさか!響鬼さんと蒔風さんの二人でやるつもりですか!?」
「自分たちも行くっすよ!!」
「・・・・・わかりました。では周辺に湧いてくる魔化魍の駆除をお願いします。オレは「奴」を」
「んで、オレが太鼓だな?」
「はい。響鬼さんをオレが守ります。轟鬼さんと威吹鬼さんには護衛をつけるので、その者と一緒に動いてください」
「よっし!!そうときまれば、明日行くか!!」
「明日ですか!?」
「善は急げって言うでしょ?はやくどうにかしないと、弾鬼たちは倒れちゃってんだからさ」
「それ
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