第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
響鬼 〜迫る脅威〜
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、この人に会ったことないです!」
「僕もですね」
「威吹鬼もか。おやっさん、どうなっているんですか?」
「それは彼に聞かないとねぇ」
「はい、説明します。そのためにここに来ましたからね」
「頼むよ」
「ラジャです。とりあえず、この世界に・・・・」
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そうして蒔風が説明を終えると、轟鬼が立ち上がって叫んだ。
「世界とかなに言ってんですか。そんな話信じられないでしょう!響鬼さん、威吹鬼さんも信じられないっすよね?」
「まあ、にわかには信じにくいよな」
「ですよねぇ!しかもなんすかこの紙は。名前と所属だけであとの欄はスッカラカンじゃないすか!」
「うーん。紙は、本物なんだけどねぇ。蒔風くん曰く役割、だっけ?たしかに、それなら説明つくけど」
「そうですね、僕もまだ信じられませんね」
「響鬼は、どう思う?」
「うーん、たしかに突拍子もない話だけど、彼が嘘ついているとは思えないんですよね」
「そっか・・・蒔風君、なにか、証明出来るようなことって、ないかな?」
「そうですね・・・最近変なことって起きてないですか?終わったはずのことが始まったとか、昔のなにかか復活したとか」
「・・・・うん、それはたしかにあるねぇ。他には?」
「ふう、じゃあ・・・・・これと、か?十五天帝!」
蒔風がムンッ、と身体を張り、少し仰々しく唸り声を上げる。
するとそれに呼応して、十五天帝が全身に現れてきたのだ。
「これは・・・」
「すっげーっす!」
「たしかに、我々の知らない力だね」
「そうなると思います。まあ、世界云々の話は信じてくれなくても大丈夫ですよ。とりあえず大変な危機が迫っているってことは、知っていてください」
「いや、信じるよ」
「事務局長?」
「なにより、彼の目は嘘をついていない」
「ありがとうございます」
「さて、今度はこちらが説明する番だね」
「お願いします」
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ここ、甘味処「たちばな」は、鬼を支援する組織、「猛士」の関東支部である。
おやっさんと呼ばれる、立花 勢地朗がこの関東支部の事務局長だ。
姫と童子という二人の怪しげな男女が、人間を餌に化け物「魔化魍」を育て上げ、さらに暴れる、ということがあるらしい。
その魔化魍を人知れず退治するのが「鬼」と呼ばれる人たちである。
「鬼」には己の体
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