第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
らき☆すた 〜崩壊、させない〜
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は本当にあの蒔風舜なの?」
「たしかに・・・オレはお前の言う作品に出てくる蒔風舜だろうな」
「そんな!!」
「オレはその世界から来た男だ」
「だがぁ、そこの四人組も、蒔風の世界では作品になって多くの人間に読まれてるんだぜぇ?」
「あたしたちが!?」
「そうだ。そして蒔風はおそらくその作品を読んだことがあるだろうなぁ。こいつはな、お前らのことを知ってんだよ。お前がこいつのことを知ってるようにな」
「でも・・・・あの作品は・・・こんなんじゃ」
「ああ、俺が壊したからな。で?そういったうえでお前らはこいつを信頼できんのか?この覗き見とも言えるようなこのくそ野郎をよぉ!!」
「ほんとう・・・・なの?本当に・・・・」
「はっきり聞いちまえよ!!本当に知ってんのかってよ!!あーんなことからこーんなことまで、こいつは知ってたはずだぜ!!」
「そんな・・・・」
「蒔風くん・・・・」
「あんた・・・っ」
「えっと・・・・」
蒔風が言葉に出さず悪態をつく。
畜生・・・・あのやろう、彼女たちにオレを信じさせないことによってWORLD LINKの発動をさせないつもりだな。
「奴」が今回蒔風にいきなり襲いかからないのはこういったことである。
WORLD LINKは最主要人物を通して世界に通じ、その力を借りるものだ。
そのためにはその世界の最主要人物と蒔風が、それなりに知り合い、少しは信じられるような、友人にならねばならない。
「奴」がいきなりしかけてきたのも、その時間をとらせないためであった。
そして今度はこなたたちの心を揺さぶり、信じさせないことによってその発動をさせない作戦なのである。
「・・・・そうだな、一つ言わせてもらえば、オレはこの旅に出る際にそのような作品に関する記憶はなくなっている。本当にお前らのことは知らない」
「そんなの・・・信じられないよ・・・・」
そう。
出会ってまだ、十二時間もたってない男を、そう言われて信じられるわけがない。
自分を守ってくれようとしている彼に、そんな疑惑を向けるのは気が引ける。
出来ることなら、信じてみたい。
それでも疑ってしまう自分が、心にないわけもなく・・・・
「・・・ありがとな・・・」
「えっ!?」
「泉、お前は一瞬でも信じようとしてくれた。こんなあやしさ大爆発のやつをよ。まあ、それだけで今んとこは十分さ。・・・・・・・十分、戦える」
「戦うって・・・・・」
「オレはこの世界を、自分の世界に重ねていた」
「えっ!?」
「オレの世界は守り切れなかったんだよ。力がなかったから」
「へへっ・・・だ
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