第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
涼宮ハルヒの憂鬱 〜ワンダー ヒューマン〜
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「大丈夫だ。俺がいるからな。それに「奴」はおそらく今晩来る」
「たしかに、準備が済み次第、すぐに実行するのは基本ですからね。それにしても不思議だ」
「ん?」
「いえ、あなたに会ったのはつい昨日のことです。まだ24時間も経ってないのに、我々はあなたに程度は軽くても、ある種の信頼を寄せている。これは不思議なことです」
「・・・・もしかしたら、の話だけどな」
「なんでしょう?」
「この世界で「仮面ライダークウガ」は一つの作品として知られている。同じように、お前たちの話も、どこかの世界で作品になっている。その作品を、オレは読んだことがあるのかもしれない」
「それは・・・」
「もちろん、記憶はない。おれはお前らのことは知らなかった。あの作品の誰々だ、なんてこともわからない。だけど、無意識のうちに気に入られるようにふるまっているのかもしてないな」
「まてよ。でもさ」
「なんだ?キョン」
「結局そんな風にできるってことはお前はもともといろんな人に対していい人ってことだろ?本当にそんな人間じゃなかったら、そんな風にはふるまえないだろうしよ。たぶん、そんなことがなくても、おまえは打ち解けてただろうし、今そんなこと言ってもしょうがないだろ」
「そ・・・・・っか。・・・いやぁ!ありがとうな!キョン!!お前いいやつだわ!!」
「いてっ、叩くなよ!!」
「本当に、不思議ですね・・・さて部屋に行きましょうか」
「え?」
「僕も泊まりますよ。そのほうがいいでしょうし、何よりも上からそう仰せつかってるもので」
「あのぅ、あたしも長門さんの部屋にお邪魔するつもりだったんですけどぉ・・・」
「みんなで泊まりか・・・なんか涼宮がかわいそうだなあ」
「いいのかよ?」
「しかたねぇだろ。それに、最主要じゃなくても主要人物がこんだけいるんだ。これなら「奴」もこっち狙いで来るだろうよ」
「囮、ですか」
「そういうのは好きじゃないんだけどな。仕方ないだろ」
「まあ、そうですね。涼宮さんが狙われる可能性は?」
「ないだろうなぁ。あいつ、オレのこと目の敵にしてるから、オレのほう狙ってくるだろうし」
「そうですか。「奴」のことに詳しいのですね」
「まあね。まだ三個目の世界だけど、あいつのことは大体わかっちゃうんだよなぁ」
「まあ、こんなところで話しててもしょうがない。いったん俺の部屋に集まって、みんなで飯だ!!」
「ちなみに何を?」
「もちろん」
ガサッ
蒔風がその手にビニール袋を持って言った。
「鍋だ」
to be co
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