第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
涼宮ハルヒの憂鬱 〜エンター イン グループ〜
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「しかし・・・・断定はできない」
「なぜだ?」
「彼はこの世界の人間ではない。故に、どのような力をもっているか、わからない」
「十分だよ。長門」
「(コクン)」
そうして長門と呼ばれた少女は、ふたたび読書に戻るかと思いきや、天井のほうを向いて止まってしまった。
「えっと・・・でー・・・・さ」
「ああ、自己紹介がまだでしたね。僕は古泉。古泉一樹といいます。このSOS団の副団長をやっています。よろしく」
「あ、オレは蒔風舜。って、SOS団って何だ?」
「その説明はのちほど、そしてあちらの方が」
「あ、あのぅ。朝比奈みくるといいますぅ・・・・」
「あ、どうも」
「お、お茶をどうぞ・・・」
「ありがとうございます」
「そして彼女が・・・」
「・・・・長門有希。」
どうやら天井観賞から帰ってきたようだ。
ポツポツと言葉を紡ぐ。
「・・・情報統合思念体から報告があった。」
「お前の親玉から?」
情報統合・・・・なんだそりゃ?
「先ほど、彼とは違う存在がこの世界に侵入してきた」
「なんだと!?」
「そして今は行方をくらまし、どこかに潜伏している・・・」
「どこだ!!どこであいつを見失った!!」
「それは・・・」
長門が口を開こうとした瞬間に
「あんたたち!!あたしがいない間に何騒いでんのよ!!!」
バァン!!と扉を豪快に開き、一人の女子生徒が入ってきた。
そして部屋の状態を見渡し、オレを疑うような顔で見て
「だれよあんた」
なんて聞いてきた。
「あー、ここの生徒だけど・・・」
「そんなのは見ればわかるわよ!!学年は?クラスは??なんでここに来たの?答えなさい!!」
「まくしたてないでくれ!!えっと・・・」
「ん?でもあんたの顔見たことないわね・・・本当にうちの生徒??」
なんでこの世界の奴らはこう鋭いんだよ!!!
「あー、ハルヒ。彼は明日からの転校生でな、その前に学校を見に来てここにたどり着いたそうだ」
まだ自己紹介していない男が、蒔風の事をいろいろと説明してくれている。
常識人がこんなにありがたいと思ったのは初めてである。
「ふぅん。で、なんでここに来たの?」
「ここの人達がなんとも面白そうって聞いたもんでな」
「入団希望者ってこと?あんた、不思議な力を持ってるの?」
「ああ、それはな」
「涼宮さん、今日は彼も来たばかりですし、時間も遅いです」
自分のこと、「奴」のことを説明しようとする俺。
だが、その言葉は古泉に遮られてしまった。
なにかあ
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