第十一話 自衛隊との共同作戦3
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を下したんだな」
「ええ、こいつの初の実戦が炎龍かも知れないって聞かされた時は、何かの冗談かと思いましたよ」
「選ばれた事は不幸かも知れないが、大規模な援軍が呼べない事もある。本当にすまんな」
「いえいえ。こいつが実戦で役に立つって事を保守派の連中に教えてやるいい機会だと思いますので、腕がなりますよ」
陸軍の間で、人型機動兵器が役に立つとは思っていない者が多く存在しており「そんな物を作るなら、もっと1式戦車を量産しろ」との声も沢山あり、10式に対する信頼性は低いものであった。
補給物資を手に入れて新たな護衛が到着した事もあり、コダ村の住民たちは安心していた。
「これで死なないで済む」
何しろ退避行の時に馬車が壊れて荷物を放棄するしかない住民もいたので、そんな彼らからすれば自衛隊やアカツキ帝国軍が用意してくれた補給物資に感謝していたのだ。補給物資をコダ村の住人に全て届け終えた所で逃避行が再開した。そしてしばらく歩き続けた所で、上空にカラスが多く飛び回っている事に気がつき、そしてカラスに囲まれているように座っているハルバートを抱えているゴスロリ少女がいた。
その姿を確認して驚いていたのは、ブルーム王国出身のアナである。
「ロ、ロウリィ・マーキュリーだと!!」
「知っているのかアナ?」
「ああ、以前我が国に来ていたので謁見の間で見た事がある。」
「どんな人物なんだ?」
「ロウリィ・マーキュリーは死と断罪の神であるエムロイに仕える亜神だ。亜神は、肉体を持ったままか神の力を得た存在だ」
そんな現世にいる神とも言える存在が現れた事に驚くアナであったが島田に説明する。
「見た目は12から14歳の少女だけど」
「馬鹿を言うな!あれで齢が900を超えているのだぞ!」
「え?」
まさかエルフのクリストフ以上に歳を取っている事に驚きが隠せない島田であった。見た目はコスプレをしている美少女にしか見えないが特地の住人にとっては重要な人物であるため、その事を伊丹に伝えた後に、島田とアナがロウリィのもとに向かう。
「自分はアカツキ帝国軍に所属しています島田大尉です」
「ブルーム王国出身のアナです。聖下にあえて光栄です」
「そういう堅苦しい挨拶はいいわぁ。それよりあなた達は、何処から来て何処に向かうのかしらぁ?」
「コダ村からです。自分達は炎龍が現れた事で避難する事になったコダ村の住民達と一緒に同行しています」
「無理矢理連れて行っているわけじゃないのねぇ」
「無論です。そちらの事情に差し支えなければ我々と一緒にご同行いたしますか?」
「ええ、いいわぁ。少し興味があるしぃ」
こうして亜神のロウリィ・マーキュリーも一緒も同行する事になった
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