第十一話 自衛隊との共同作戦3
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森の中でひきこもるのが嫌になり、160歳を過ぎたころに遂に森を出て外に出てしまったらしいのだ。その時たまたま奴隷狩りを行っていたイソルデ王国に捕まり、50年も奴隷にされて酷使され続けたが、アカツキ帝国がイソルデ王国を滅ぼした事で奴隷から市民に戻って今にいたる。
「まあ、他にも理由はあります。そもそも親の反対を押し切って森を出たのに、今さら帰れる雰囲気でもないので、219歳になったのをきっかけにアカツキ帝国軍に志願しました。」
219歳と聞いて黒川は、何といえばいいか分からない表情であるが伊丹は、この手の話を自分の趣味でも知っているので「やっぱりエルフだ」と納得した表情であった。クリストフ曰く、エルフは人間種と比べて成長も遅いので、エルフの感覚で言えば100歳になれば人間の感覚で10歳くらいの扱いであるため、クリストフはまだまだ若いエルフに属されるとの事だ。
これを聞いた黒川は、種族のギャップに困惑するが、伊丹は特に気にする様子はなかった。本人はそういうものだと割り切っているからだ。
そんな話をしている時に、豪快なジェット機特有の轟音が響き渡る。そして空は数機程の中型輸送機が飛んでいた。
ーーー。
『こちらウォーカー1。援軍と補給物資を届けにきた。未来位置に補給物資を投下するから後はまかせた!』
そして輸送機の貨物扉から退避民達に必要な衣服、水、食料といった補給物資が次々と投下された。
「輸送機ですか?あれはアカツキ帝国軍が使用している輸送機ですよね」
「そうだよ。島田大尉が救援要請をしてくれて、大規模な援軍は送れないけど、補給物資を届けてくれるように交渉してくれたんだよ。翼龍の限界高度はそこまで高くないし、輸送機でもイザとなれば速度と高度の差で逃げ切れるでしょ」
「やる気がない隊長と思いましたが、少しは尊敬できそうですわ」
黒川の少し毒がある言葉を聞いて伊丹は「どうも」としか返せなかった。普段が怠け者として知れ渡っている事を知っているので、本人はあまり黒川の毒舌を気にしない。
(何度も思うけど、あれ完全にボトムズのATだよな)
輸送機と一緒に降下してきたアカツキ帝国軍が寄越した援軍である。アカツキ帝国軍が配備した新兵器10式戦術装甲歩兵機を見て、有名な咽るロボットアニメに出てくる機動兵器に酷使している10式戦術装甲歩兵機に違和感を覚える伊丹。初めは伊丹も「何でAT!」と、驚きが隠せない程に驚きまくっていたのだ。
「01機械化混成部隊の岩崎 薫曹長です。援軍に来ました」
岩崎は10式戦術装甲歩兵機(次からは10式と省略する)のコックピットから顔を出して、島田に敬礼をする。
「こちらは第2検索部隊、及び第三偵察隊の島田大尉だ。援軍を感謝する。しかし中将も思い切った決断
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