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MUV-LUV/THE THIRD LEADER(旧題:遠田巧の挑戦)
4.SES計画V
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っけなく終わった。
「そこまで!ギリギリだったが良く乗り越えたな巧。そしてお前たち!お前たちは鍛え直さなければならんなぁ?」
顔を青くする生徒たち。柳田のつける稽古は半端ではない。しかも年下の子供に負けたとあっては仕置きは厳しいものになるだろう。
「お前たちも後一、二年で徴兵年齢だろう。もっと気合い入れて訓練しろよ?」
「「「「「「はい!」」」」」」
「よし。今日はもう上がりだ。巧は今日で最後だからな。うちでささやかなお祝いを上げてやろう。」
「ありがとう…ございます…。」
息も絶え絶え、ふらふらの巧であったが、これまでになく上機嫌な柳田を見て少し嬉しくなったのだった。
訓練後、柳田邸の風呂を借り汗を流した巧は、訓練終了のお祝いを兼ねて柳田とその妻、智美と夕食を囲んでいた。
「お前が来てもう三年になるのか。ずいぶん早く感じるなぁ。来年は訓練校か…。志願通りに行くとは限らないが、どの訓練校に行きたいんだ?」
「帝都で斯衛を目指すか、帝国軍なら富士か、厚木か…迷ったんですが厚木にしようと考えています。」
「厚木?何でまた…あそこは確かにでかい基地だが別に名門でもないぞ。」
「斯衛は帝国の中でも精鋭の部隊と聞きますが、あまり実戦経験はないと思うんです。本来の職務は殿下や五摂家の方の警護ですから。」
「そうだなぁ。俺は大陸に派遣された部隊だったから結構実戦経験がある方だが、帝国軍の大陸派遣部隊は戦場が日常だからな。対BETA戦の熟練衛士は帝国軍の方が多いだろうな。」
「富士は仮想敵部隊として教導隊がありますが、あくまで対人です。それに訓練兵ごときが戦える相手ではないでしょう。」
「で、厚木か…。そうか、米軍部隊だな?」
「はい。米国自体は後方国家ということで経験が足りないと帝国では見られていますが、米国本土の軍と違って各地に派遣されている部隊は経験も豊富だと思いますし、何より最新の戦術機について学べる機会があるかもしれません。日本でも富嶽、光菱、河崎が合同で開発をしていますが、戦術機の開発においてはやはり米国が一番だと思います。それに厚木基地には試験運用の部隊があると聞きました。」
「なるほどなぁ…。しかしお前は技術士官になるわけでもないし、技術方面にそこまで明るくなくても良いんじゃないか?」
「いえ、SES計画の最終目標は戦術機の開発ですから。訓練兵が米国戦術機の機密を学べるとは思いませんが、米国戦術機の性能を知ることができるのは有意義だと思います。」
「全く子供らしさの欠片もないね、お前は。だがまあ考えは分かった。確かに米国の戦術機の性能は帝国のものとは段違いだからな。でも忘れるなよ。その戦術機の性能を引き出すのは衛士だ。実際にF-4J改<瑞鶴>でF-15C<イーグル>を破った例もある。腕を磨き続け戦場で戦うこと
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