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御使いのいる家 ぱ〜と4
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段は外に出たくないのですが、外から深い「哀しみ」を感じたので出てみると、そこには彼女――カリ・ユガさんがいたのです。お腹も空いているようだったので食事を取りつつ事情を聞いた結果、こんな感じになりました。

 可哀想に、こんなに震えて……どうやらドクトリンとテンプティ以上に怖い目に遭ってこの世界に流れ着いたようです。そんな彼女の哀しみを受け入れてあげるのもまた、御使いとしての新たな役目………役目、なのでしょうけど。

「ごふっ……ちょ、ユガさ、苦し……っ!?」
「うええええ〜〜〜〜〜ん!!必殺仕○人の可能性なんてこの世から無くなっちゃえばいいのにぃぃぃぃ〜〜〜〜〜!!」
「死゛、ぬ゛、ぅ……!?」

 身長2mオーバーを誇る超ビッグボディのカリ・ユガさんの体躯から繰り出されるハグの威力は想像を絶するほど凄まじく、私は自分の意識が次第に遠ざかっていくのを感じるのでした……。

 ――カリ・ユガ・ブリーカー!!死ねぇ!!

 意識が途切れる刹那、私は火の文明を生きた白いガンダムのパイロットの声を聞いた気がしました。



 住民ナンバー01,「カリ・ユガ」

 アンチスパイラル的な理論の下、宇宙崩壊を防ぐために膨れ上がりすぎた可能性を混沌に戻して世界をやり直していた存在。簡単に言えば宇宙存続のための安全装置(フェイルセイフ)で恐らくはガンエデンのような人造神と思われるが、本人は自分の事を女神だと信じて疑わない。
 設定を鑑みると「因果地平の彼方で眠る巨人」と同等の能力を持っていそうなのだが、集約に集約を重ねてとうとう死者の魂までも乗せた「命の輝き」に敗れ、気が付いたらこの世界にいた。その時のトラウマで必殺仕○人のテーマを聞くと無条件で震えが止まらなくなる。ついでにニャルラトホテプに異様な不快感を示しているようだ。

 身長2mオーバーという女性としても人としても破格の身長を誇る絶世の糸目美女で、普段は羽や白蛇、残り6本の腕を異次元に格納して完全に人型をしている。行く当てがなくて彷徨っている所をサクリファイに発見され、現在は彼女を姉のように慕っている。
 なお、後日彼女はミツルの部屋の隣に引っ越してきた。一体どこでお金や戸籍を手に入れたのかは謎である。



 = =



「………という女が隣の家に転がり込んできたのだ。どう思う、我が盟友クリティックよ」
「ふむ……元『知の記録者』としては興味深い話ではあるな、同志ドクトリン」

 蒸留酒の注がれたグラスを弄びながら、批評家クリティックは考える。
 アルティメット・クロスと呼ばれる舞台によって救われた世界――「UXの世界」とでも呼称すべきその世界では「命の輝き」の外に「無」を司る邪神たちが跋扈していたそうだ。そしてこの構図は同志ドクトリンの世界にあ
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