第一話
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〜恭介side〜
よぅ、めんどくせぇけど自己紹介しねぇとな。俺の名前は神薙恭介。この物語の主人公だ、よろしくな。
今年からオルテシアにある学園に通うことになったんだが…
魔法適正が下から数えたほうが早い俺がなんでオルテシア王立学園に通わないといけ「恭介〜?シェリアちゃん来てるんだから早く準備しなさい!」ないんだよ…クソが…!
といっても初めてのみなさんにゃ何言ってるか分からねぇよな。この世界と俺がオルテシア国立学園に通う羽目になった説明からはじめっかね…
〜恭介side out〜
魔法が何よりも優遇される以外は平和な世界【フェルトナハル】
この世界は四つの属性を司る国と一つの王国で構成され、その属性に肖ったような独自の発展を遂げていた。
東に位置し、火を司る活気溢れる国【ヴェヌレム】
この国は商業が盛んであり、世界でも有数の賑わいのある街が多い
西に位置し、土を司る堅牢なる帝国【ガルバシア】
この国は代々文武共に優れた者が指導者になり、魔法だけではなく武器や交通も発展してきた王都である
南に位置し、水を司る神々を敬う国【イースラナ】
この国は魔法は神に与えられた奇跡とし、聖職者が集う街がほぼ全てを占める
北に位置し、風を司る優しき歌の国【オーランド】
この国は豊かな自然が多く、最も多くの種族が集う国として栄えてきた
そして中央に位置し、全ての国の架け橋となっている王国【オルテシア】
この国は最も多くの学園があり、全ての国から人々が集まり、最も栄えている国である
そして、その学園のひとつに彼は進学することになった。
『オルテシア王立学園』
数ある学園でも一、二を争う名門であり、魔法だけではなく学力、武力も選択肢として存在するまさに文武両道を育むオルテシア城下町に存在する学園である。
入学試験では魔力はもちろん、学力、武力全ての総合で判断され、倍率もトップの学園…なぜかそこに彼は今年から進学することになったのである。
きっかけは彼の幼馴染みにしてオーランド有数の貴族の一つ、ノーブレス財閥の子息、シェリア・ノーブレスとの陰謀…もとい一言と、シェリアの母オルテシア、そして恭介の母凛子のマイペースなノリから始まった…
〜一年前〜
それはいつも通りのはずだった。家族ぐるみの付き合いである神薙家とノーブレス家が月に一度必ず一緒に昼食を食べるイベント、その最中のシェリアの一言から始まった。
「ねぇ、恭介はこれから先どうするの?」
シェリアは何気ない風に装いつつも、はぐらかすことをさせない口調で質問してきた。
「あ?ウチは王立学園とかでけぇとこに通う金なんてねぇからな、どっか適当な場所に入るかそのまま働くかだろうよ」
「…確かオルテシア王立学園は総合結果が優
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