暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/GrandOrder///OutBre;ak
終わりと始まりの境界で
[10/15]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
は飽きました。
私と対面する方は毎回、決まった様に訪ねてきます」
「質問に答えろ!」
アーチャーは声を荒げ、二刀を男に向ける。
バーサーカーに向けていた殺意以上の殺意を込めて。
「何者……そして私は決まった様にこう返します。
名乗る程の者ではないと」
―――キーンッ!!
美しい音は夜の森を彩り、火花を散らす。
それはバーサーカーと打ち合っていた時とは違い、滑らかで心地よい鉄と鉄がぶつかり合う音。
「おや、いきなりですね」
男はアーチャーの二刀を防ぎながら呟いた。
「さて、どうしたものか」
男の刀はアーチャーの二刀を弾き、粉砕する。
バーサーカーの一撃さえ耐え抜いた剣を一撃、たった一撃で粉砕してみせた。
動揺は隠せない。
だが、それでもアーチャーは即座に新しい剣を投影し。
男の刀に叩き付けた。
「寡作にしてはやりますね」
数度、振るわれる男の刃。
静かな一撃、一撃はバーサーカーに比べると軽い。
それなのに男の刃は重い。的確にアーチャーの二刀の弱点に叩き付け、粉砕するのだ。
「さて、あと何本でしょう?」
「まだ、だッ」
―――トレース・オン!
アーチャー、贋作者は新たな二刀を投影する。
攻防は激しさを増す、アーチャーは攻撃の最中……イメージする。
イメージするのは常に最強の自分―――投影はイメージを形にするのではない。
今一度、それを理解し直し。アーチャーは投影した二刀を【強化】した。
「オーバーリミテッド・エクスプロージョン!」
複製した物を全く別の物質に変換し、贋作は形を変える。
まるで巨大な龍の鱗の様な剣。ギザギザと刺々しい剣をアーチャーは男の日本刀に叩き付ける。
「―――ほぉ、」
今度は折れなかった。
それどころか、男の身体はアーチャーの斬撃で少し後退した。
「投影物を強化する魔術ですか……非常に興味深い」
男は自身の左手をアーチャーに向け。
「右腕・悪逆捕食【ライトハンド・イヴィルイーター】」
―――なんだ。
―――――このざわめきは……この感覚は。
直感、何かを感じる。これは『投影』の魔術―――?
「アーチャー。貴方程では有りませんが、私も投影魔術を使える様です」
男の背後では大量の黒鍵が投影され。
その黒鍵、全ての矛先が、アーチャーに向けられていた。
「アーチャー……いえ、衛宮 士郎」
男は笑顔で。
「―――さようなら」
それは残酷な笑顔だった。
黒鍵は一斉に発射される。
その数、二十五本。全てを回避するのは不可能だ。
魔力貯蔵も限界……あと数回の投影を行使すれば魔力切れで消えるだろう。
まだ、終われない。
―――諦めない、俺は進むんだ。
例え、この身を滅ぼそうと
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ