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Fate/GrandOrder///OutBre;ak
終わりと始まりの境界で
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ン!」
何度だって複製する。
勝利はなくとも敗北は認めない。
負ける事を前提にアーチャーは剣を振るう。
だが、敗北するつもりはない。勝つ為に剣を振るう。
「ここまでやるなんて……アーチャー。
貴方、何者なの?」
バーサーカーのマスター イリヤスフィール・フォン・アインツベルンは驚きの眼差しでアーチャーの評価を改めた。
「アーチャーは遠距離戦向きのだと思ってたけど。
貴方みたいに接近戦の得意なのも居るんだ。ちょっと褒めてあげる」
「褒められる事でもないさ。私は贋作者でね。
借り物の弓に、借り物の剣しか使えない」
「贋作者……? なら、貴方は偽物なの?」
「言ったろ【贋作者】と。俺は偽物なんだ」
流石に、離れすぎた。
凛との距離を離そうと意識しながら立ち回っていたが、凛は数百m手前の墓地でアーチャー達を見届けている。
「やっぱり、貴方、面白いわね」
「光栄に預かるよ。まさか、その言葉をもう『一度』聞けるなんてね」
「―――もう、一度……?」
不審な目でイリヤは。
「貴方、もしかして……」
「それ以上は駄目だ」
アーチャーはイリヤの口を閉ざす様に声を出した。
解っている、これはやってはならない事なんだ。
「でも、それじゃあ。貴方は……なんで?」
「なんで、と言われてもね。イリヤ」
バーサーカーの巨大な刃とアーチャーの二刀は弾き合う。
「私、俺は贋作者なんだ。
だから―――こうやって本物を真似る事しか出来ない」
その頃、本物は凛と共に戦闘を見届けていた。
経験値は充分だろう。アーチャーの戦闘経験は本物【衛宮 士郎】に受け継がれている。
そう、そう仕組まれているのだ。
見て、脳裏に焼き付けて。そしてある筈のない未来の記憶に書き写す。
「さぁ、殺し合いを続けよう。
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン、バーサーカー」
二人の魔獣は森を駆け巡り、縦横無尽に駆け回る。
アーチャーは二刀を捨て。弓を再投影する。
森の中なら接近戦より遠距離戦が有利だ。
森の木々の影を利用し、偽・螺旋剣Uを命中させればスットクは減るはずだ。
ストック?残数?の事だ。
と言ってもバーサーカーの命の事だが。
バーサーカーは蘇生宝具を持っている。
アーチャーの知る限りでは12回まで生き返る事は解っている。
だが、この世界で通用するとは限らない。
もしかしたら12回以上、生き返るかもしれない。
それを考えると―――アレを使うしかない。
使うタイミングを見謝れば敗北は確定だ。
―――さて、決め手に掛けるか!
「『偽・螺旋剣U!!』」
矢は螺旋を描き、加速した。
バーサーカーを半壊させた矢。当たれば残数は減る。
当てると、当たると
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