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Fate/GrandOrder///OutBre;ak
終わりと始まりの境界で
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する者、汝の望みは叶えられた。
救えなかった者を救おうとする者、汝の望みは叶う事すらないだろう。
死んだ者に救いの手は届かない。
届かざる者の手、手を伸ばせ。
汝、最強【聖杯】を欲するなら。
――――――最強を持って最強【聖杯】を証明せよ。
汝、各々の欲望は渦巻き聖杯を満たすだろう。
望みを持たぬ者に聖杯の加護はありえない。
聖杯に選ばれた者は聖杯に望まれた者。
欲望のままに蹂躙せよ。
赴くままに満たせ。満たして満たして満たして殺せ。
七柱、一つ崩れし時。聖杯は片鱗を覗かせ。
更に一つ。更に一つと柱を失った聖杯は願望機として現界する。
賽は投げられた。目は止まらない。
もう、誰にも止められない。
鋼の削れる音。
ガン!ガン!!ガン!!!
削れる、削られる。
アーチャーの二刀は何度も、何度も、何度も、削れる。
最終的に剣は折れ。アーチャーは新たな剣を投影する。
「トレース―――オン!」
あと、何度。アーチャーは魔術を行使出来る?
マスター 遠坂 凛の魔術回路から魔力を供給されているといっても無限ではい。限度はある、限られた魔力で何処まで戦えらのか……それはアーチャー自身、解らなかった。
マスターの援護は途絶えた。
魔力切れ。いや、宝石を使い果たしたのだろう。
凛の魔力量は常人の魔術師を超えている。
その理由に凛はアーチャーに魔力を送りながら見守っている。
自然と笑みを零すアーチャー。
―――負けられない、負ける訳にはいかないな。
アーチャーは余裕を見せる様な振る舞いで剣を振るう。
余裕などない。勝機すら見えない。
だが、劣勢な姿を見せたくなかった。
もし、劣勢だと悟られたらマスター 凛は素手でもアーチャーに加勢するだろう。
凛の隣の少年はアーチャーの剣を凝視する。
そう、それでいい。
―――私の戦い方を学べ。投影を理解しろ。
これはアーチャーから無力な少年へのプレゼントだ。
戦闘知識を衛宮 士郎に叩き込む。
多少、荒技でも。今の衛宮 士郎では不可能な投影でも。
無理矢理、覚えさせる。脳裏に焼き付かせ―――これから歩む過去の自分を少しでも成長させる為に。
大切な人を守られる様に。大切な人を護れる様に。
「トレース―――オンッ」
何度、破壊しようと無意味だ。
無限の剣製は破れない。
魔力の持つ限り、アーチャーは無限に剣を投影する。
いや、複製する。贋作を何度でも。
そうやって衛宮 士郎は進化する。本物を真似る事は本物に近づく事。本物より劣る贋作を何度も何度も複製する。
「トレース―――オン!」
例え、バーサーカーの一振りで剣を破壊されようと。
「トレース・オ
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