暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/GrandOrder///OutBre;ak
終わりと始まりの境界で
[6/15]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
ー……アインツベルンを知っているの?」
凛の質問にアーチャーは。
「さぁね。根絶した記憶の中に残っているだけさ」
そう言って弓を引いた。
その矢は少女を通り過ぎ、砂煙で見えなくなった空間に突き刺さった。
―――壁……? 違う、アレは……!?
それはバーサーカーだった。
いや、バーサーカーだった物と言うべきか。
あの強靭だった鋼の肉体は半壊し、地面に立ち尽くしている。あの一撃を喰らって立っていられたなんて……。
「勝負、有りね。アレはもう、死んでるわ」
遠坂は笑みを浮かべ宝石をポケットの中にしまった。
―――なんだ、この違和感。
「えぇ、死んでるわね」
イリヤは不敵な笑みで。
「やっちゃえ、バーサーカー」
バーサーカーは立ち上がる。
半壊していた肉体は徐々に再生し。そして完全に再生した。
「復活した!?」
凛は驚きの声を上げる。
アーチャーはやれやれといった表情で二本の剣を投影した。
投影魔術……俺と同じ魔術だ。
何故だろう。今、俺達は最悪の直面に瀕している。
それなのに俺は恐怖を感じていない。
今はアーチャーの投影した剣だけしか頭に入ってこなかった。
「凛、君は後方から援護を頼む」
「援護って……アンタ、アーチャーのくせに」
「どちらかといえば私は近距離戦の方が得意でね。
君も知っているだろう?」
そして凛はしぶしぶ納得したのか、後方に下がり始めた。
「―――衛宮 士郎」
アーチャーは二刀を構え。
「凛を、頼むぞ」
そしてアーチャーは完全復活したバーサーカーに突っ込んでいった。
この時点で歪んでいる。
その歪みは言峰綺礼から始まり、別次元の少年に連なる様にして連鎖するのだ。
この世界のアーチャーは【エミヤ】だった。
それは衛宮 士郎の成れの果て。未来の士郎だ。
この世界には三人の『士郎』が同時に存在している。
ある意味、同一人物の彼等は認識していない。
違和感を感じても、それを深く考えてはいないのだ。
いや、考えては行けないと心の何処かで恐怖しているのか。
無垢で無力な高校生 衛宮 士郎。
正義に絶望した衛宮 士郎。
過去、それは戦国時代まで遡る。
その士郎は人々の救世主だった。
奇跡の神童と称され。正義に【人間】に変化を求め、与えた『士郎』
三人の士郎は聖杯戦争で交わり、交差する。
召喚される事は。いや、同じ時間軸に同一人物を三人、合わせる事はその時空を歪ませる?きっかけ?を与えてしまった。
始まった聖杯戦争を止める事は出来ない。
―――止められないなら終わらせるしかない。
終わらせないなら元凶を潰すまで。
聖杯を欲する者、汝の望みは祈願は成就する。
殺戮を欲
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ