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Fate/GrandOrder///OutBre;ak
終わりと始まりの境界で
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論は曖昧だった。
 よく解らない。俺は蒼崎の撫でていた珈琲メーカーを撫でながら。
「まぁ、美味しんならいいのかな」


 聖杯戦争は加速する、何れ終わりを迎える聖杯は激化し。
 序章の戦闘とは思えない程、白熱していた。
 聖杯戦争で最強のクラスとされるセイバーは振り下ろされるバーサーカーの一撃を聖剣で受け止め、受け流す。
 流石、バーサーカー。
 狂化で強化された一撃は凄まじい。力の差は歴然、バーサーカーの一撃を受け止め切るのは不可能だ。
 よってセイバーはその一撃を受け流す事により致命傷を避けている。
 バーサーカーの動きは機敏。狂化で理性を失っているとは思えない程、動き回る。暴れ回っている訳ではなく熟練の戦士の構えで英雄の力量でバーサーカーは動くのだ。
 厄介、極まりない。理性を失われず、ステータスを強化されたサーヴァントと錯覚する程に。
 ―――俺は、どうすればいい。
 セイバーのマスター 衛宮 士郎は困惑する。
 舐めていた……いや、誤解していた。殺し合いってのは理解していた。一度、ランサーの槍で殺されてるし経験はしているつもりだった。
 だが、それは改めなければならない。
 甘くない、それは理解していた。
 これは殺し合い。そう、殺し合いなのだ。
 自身の望みを叶える為の殺し合い。皆、必死なんだ。
 セイバーは聖剣を地面に突き刺し縦に一気に振り抜く。
 するとその衝撃で剥がれたコンクリートは空中に散乱し、バーサーカーの視界を封じた。
 ものの数秒、されど数秒だ。その数秒で動きを止めたバーサーカーに一撃、入れようとセイバーは見えない聖剣を突き出した。
 だが、バーサーカーはその一撃を安安と回避する。
 あの巨体であれだけ精密な動きをくるなんて……。
 本来なら暴れ回るしか脳のないクラスのサーヴァントは知的な動きでセイバーを翻弄する。
 見えない聖剣の長さを理解し。この距離なら避けられると判断しセイバーの聖剣を回避している。
 そして厄介なのは。
「セイバー! 避けろ!」
 複雑な形状をした矢だ。
 それは弾丸以上の速度でバーサーカーに迫り、命中した。
 その威力は凄まじく。まるでドラマやアニメである爆発を起こしている。
 アーチャーの矢だ。
 一応、援護射撃のつもりらしい。
 それにしても高威力だ。俺が声を掛けなくてセイバーなら避けてたと思うけど反射的に言ってしまった。
 まぁ、それでダメージを与えてるなら文句は言わない。
 それで倒せるなら文句なんて言わない言えない。
「厄介ね、あれも宝具の能力なのかしら」
 アーチャーのマスター 遠坂 凛は苦虫を噛むような表情で呟いた。
「宝石も残り残数が少ないし……ここは貴方達に任せるしかなさそうね」
「任せるって言われて。この状況
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