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Fate/GrandOrder///OutBre;ak
終わりと始まりの境界で
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は兄と妹の関係ではあるまいな?」
「そうだけど」
「血縁上は俺が弟で君が姉なんだが……」
「今は貴方の方が年上でしょ!ちっちゃい事は気にしない!」
 その仕草は妹そのものだった。
「俺にとって、イリヤは姉さんだよ……」
 ―――――イリヤ、今回は甘えん坊だな。
 前回のイリヤ……いや、まぁ、俺が最初のアーチャーになった時。
 あの時の最終的な結末をアーチャーは知らない。
 知る前にバーサーカーに殺されてしまったからだ。
 前回、殺されたおかけで今回のバーサーカーはここまで生き延びる事が出来た。
 前回はあと、もう少しという所まで追い詰めたが。
 二度目の現在のバーサーカーは以前のバーサーカーより強くなっていた。
 それでも前回の戦闘で培ったバーサーカーの知識は役に立ち、今に至っている。
「それで何の用だい、イリヤ?」
「へ?」
「だから、俺に用が有るんだろ?」
 イリヤは完全に用件を忘れていた様だ。
「う〜ん……まぁ、それはあと!
 今はあの変な奴を殺してから!」
「殺してからって乱暴な女の子だな」
 男は黒鍵と日本刀を駆使し、バーサーカーと対峙する。
 ―――あの黒鍵……聖堂協会の物か。
 確か、あのエセ神父が持っていた黒鍵と告示している。
 という事はあのサーヴァントは聖堂教会に関係する英霊?
 それともそのマスターが聖堂教会に準ずるものなのか……。
「ねぇ、あのサーヴァントのクラスってなんなの?」
 イリヤは唐突に疑問を呟いた。
「士郎は知っているの?」
「いや、私も知らない」
「―――えぇ!?
 クラスも知らずに戦ってたの!?」
「何も珍しい事ではないだろう。
 互のサーヴァントのクラスが判別しないまま勝負が決まる事もある」
「まぁ、案の定、決まってないけどね」
 痛い所を付かれたアーチャー。
 アーチャーもあの男のクラスを最初は模索していた。
 だが、止めた。諦めたというのが正しいか。
 剣を使ってるサーヴァント≒【セイバー】とは限らない。
 それにセイバーは既に召喚されている。
 何処の聖杯戦争では同クラスのサーヴァントが複数召喚されたりなど普通はありえないケースもあったらしいが……あの男はセイバーに見えない。
 刀、日本刀を振るう姿はセイバーそのもの。
 だが、それでもアーチャーにはあれがセイバーには見えないのだ。
「あれ、士郎に似てるわよね?」
「さぁ、他人の空似では」
 ―――まさか、な。
 不確かな疑問を抱いた。
「さて、そろそろ加勢するとしよう」
「バーサーカーなら一人でも大丈夫だよ?」
「そうだろうね。だが、アレは私の獲物なんだよ」
 残り少ない魔力で最後の剣を投影する。
 そろそろ全ての【投影】を終える頃だ。
「イリヤ、バーサーカ
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