暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/GrandOrder///OutBre;ak
終わりと始まりの境界で
[14/15]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
は兄と妹の関係ではあるまいな?」
「そうだけど」
「血縁上は俺が弟で君が姉なんだが……」
「今は貴方の方が年上でしょ!ちっちゃい事は気にしない!」
その仕草は妹そのものだった。
「俺にとって、イリヤは姉さんだよ……」
―――――イリヤ、今回は甘えん坊だな。
前回のイリヤ……いや、まぁ、俺が最初のアーチャーになった時。
あの時の最終的な結末をアーチャーは知らない。
知る前にバーサーカーに殺されてしまったからだ。
前回、殺されたおかけで今回のバーサーカーはここまで生き延びる事が出来た。
前回はあと、もう少しという所まで追い詰めたが。
二度目の現在のバーサーカーは以前のバーサーカーより強くなっていた。
それでも前回の戦闘で培ったバーサーカーの知識は役に立ち、今に至っている。
「それで何の用だい、イリヤ?」
「へ?」
「だから、俺に用が有るんだろ?」
イリヤは完全に用件を忘れていた様だ。
「う〜ん……まぁ、それはあと!
今はあの変な奴を殺してから!」
「殺してからって乱暴な女の子だな」
男は黒鍵と日本刀を駆使し、バーサーカーと対峙する。
―――あの黒鍵……聖堂協会の物か。
確か、あのエセ神父が持っていた黒鍵と告示している。
という事はあのサーヴァントは聖堂教会に関係する英霊?
それともそのマスターが聖堂教会に準ずるものなのか……。
「ねぇ、あのサーヴァントのクラスってなんなの?」
イリヤは唐突に疑問を呟いた。
「士郎は知っているの?」
「いや、私も知らない」
「―――えぇ!?
クラスも知らずに戦ってたの!?」
「何も珍しい事ではないだろう。
互のサーヴァントのクラスが判別しないまま勝負が決まる事もある」
「まぁ、案の定、決まってないけどね」
痛い所を付かれたアーチャー。
アーチャーもあの男のクラスを最初は模索していた。
だが、止めた。諦めたというのが正しいか。
剣を使ってるサーヴァント≒【セイバー】とは限らない。
それにセイバーは既に召喚されている。
何処の聖杯戦争では同クラスのサーヴァントが複数召喚されたりなど普通はありえないケースもあったらしいが……あの男はセイバーに見えない。
刀、日本刀を振るう姿はセイバーそのもの。
だが、それでもアーチャーにはあれがセイバーには見えないのだ。
「あれ、士郎に似てるわよね?」
「さぁ、他人の空似では」
―――まさか、な。
不確かな疑問を抱いた。
「さて、そろそろ加勢するとしよう」
「バーサーカーなら一人でも大丈夫だよ?」
「そうだろうね。だが、アレは私の獲物なんだよ」
残り少ない魔力で最後の剣を投影する。
そろそろ全ての【投影】を終える頃だ。
「イリヤ、バーサーカ
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ