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Fate/GrandOrder///OutBre;ak
終わりと始まりの境界で
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も。俺に『悔い』は無い」
後悔は合っても悔いは残っていない。
それは確かな事だ。だから、俺は―――――。
「後悔を後悔させてやる」
言峰 綺礼こと言峰神父は協会と教会、両方のバイパスを持つ不明瞭な人間である。
第四次聖杯戦争ではマスターに選ばれ。
アサシンのマスターだった彼は第四次聖杯戦争で生き延びた数少ない生還者であり、後の第五次聖杯戦争を裏から支配していた【悪】である。
衛宮 士郎とは真逆の存在と言える彼は今回の聖杯戦争でも裏から糸を引き、聖杯戦争を支配するつもりだった。
だが、それは失敗―――未遂に終わる事となる。
そう、【ルーラー】の召喚によって。
聖杯戦争でも、より希少なケースのクラス【ルーラー】の召喚は本来ありえない事だ。
不可能を可能にしてしまった言峰神父。
彼の目的はルーラーの思想とは正反対のものであり、人類救済を願った『士郎』とは天と地の差だ。
そして二人の男は気付いてしまう。
結果は違えどこの男の願望は過程が同じだと。
だからこそあの二人はマスターとサーヴァントとの関係で要られるのだ。
最終的な結末は解らない。
だが、例え。どちらが聖杯を勝ち取ろうとも結果の変わらない事実を神父達は知る由も無かった。
「―――――トレース・オン」
?衛宮 士郎?と瓜二つの男は【トレース・オン】と言った。
男の背後では数十の黒鍵が投影されており、標的のアーチャーに向けて一つずつ放たれた。
一斉発射はせず、単発での発射。
アーチャーの逃げた先に合わして放たれる黒鍵の刃は固有結果を歪め、無限に内包された剣を弾き飛ばす。
「ふむ、まだ上手く投影は出来ませんね」
「そんな簡単に投影を使われては困る!」
アーチャーは発射される黒鍵を躱しながら叫ぶと。
「いえ、投影の基礎は心得たつもりなのですが……。
どうやら黒鍵以上の物は私では投影出来ない様です」
「貴様に投影は百年早い!」
―――極意は掴めていない。
なら、狙うなら今!
アーチャーは残り少ない魔力を行使し投影する。
ここは無限に剣が内包されている世界、アーチャーの投影物は揃いきっている。だが、これでは押し切れない。
更に数百を超える剣が必要だ。
これ以上、長期戦を続けては勝てるものも勝てない。
一か八か賭けに出なければ……。
「―――□□□□□□□□■■■ッ□□□―――□□□□□!!!!」
空間を揺るがす方向に身を震わせる。
一瞬、突然の咆哮に身を止めてしまった。
黒鍵はその隙を待っていたかの様に一直線にアーチャーを目指して飛んでくる。
アーチャーはなんとか剣で弾き、距離を取るも。
一度、出来た隙は大きく。徐々に不利になっていった。
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