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Fate/GrandOrder///OutBre;ak
終わりと始まりの境界で
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よ」
整頓された机の上で書類を確認しながら蒼崎は言った。
俺の仕事は雑用だ。する事は、出来る事はそれ位しかない役立たずだけど住まわせてもらってるからこれ位の事はしないと。
「式さんも珈琲、要ります?」
「砂糖をたっぷりで頼む」
「ミルクは?」
「有るなら頼む、それと銀のスプーンで」
ここで雑用をし始めて気付いた事。式は鉄製の銀スプーンを気に入ってる様だ。
普段、アイスを食べる時は買ったら付いてくる付属のプラスチックのスプーンで食べるけど無ければ銀のスプーンを使う癖を持っている。
他にも何個か種類はあるけど式はこれしか使わない。
特別な理由があるかもしれないけど余り、興味はわかなかった。
「珈琲、入りましたよ」
「あぁ、ありがとう」
「式さんも、どうぞ」
「サンキュー」
せっせと作業を続きながら俺は珈琲の入ったカップを渡していく。
「うん、美味しい」
相変わらず、砂糖を入れず蒼崎は飲んでいる。
式は意外と甘党なのか。
「天城、砂糖とミルクを頼む」
最初からある程度、入れておいたんだけどな。
「式さん、甘党ですね」
「そうか? 普通だと思うけど」
俺は砂糖瓶とミルクを手渡すと。
砂糖とミルクをたっぷりと入れ始める。
その量は相当なもので―――えッ!?ちょッ……それは入れ過ぎでは。
「もぉ、最初からミルクと砂糖だけで良かったかも」
「?」
「いや、なんでもありません」
今度はホットミルクと砂糖だけ出してみよう。
案外、喜んでくれるかも。
「天城、おかわりを頼む」
「はい、分かりました」
空になったカップを受け取り、珈琲メーカーにセットする。
「うむ、君は相変わらず機械で珈琲を淹れるね」
「え、不味かったですか?」
「いや、そうじゃない。不思議な事なんだけど美味しいんだよね」
「美味しい……?」
それは珈琲メーカーの淹れ方が良いのでは?
「私もその機械を使って珈琲を淹れる事がある。
でも、それでもこれ程、美味いと思ったのは初めてでね」
珈琲メーカーを撫でながら蒼崎は言葉を零す。
「それは……その」
「君はこう思った事はないかい。
自分で珈琲を淹れるのと他人の淹れた珈琲の味が違うと」
「あります、しょっちゅう」
―――特に間宮さんの淹れた珈琲の味は衝撃的だったよ。
俺と同じ機械を使ってるのに、なんであんなに差が出来るのか?
「そこだよ。私の淹れた珈琲と君の淹れた珈琲の味は違う」
「……それは機械を使っても」
「そう、自分の手で淹れたとしても知人が淹れても他人が淹れても珈琲の味は違う。何故、違うと言われても返答に困るだろう」
確かに、何と返せばいいのか解らない。
「答えは人それぞれ。千里の道は一歩からってね」
結局、結
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