第23話 無名曲
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も、一般学生に任せるなんて」
「役に立たん奴は、邪魔だ」
眼鏡を掛けた女性が力なく言うがサソリはバッサリと切り捨てる。
「......あとは、何か周囲で使えそうなものがねえかだな。何かあるか?」
「ああああー!!?原子力実験炉!」
不意に大きな声を出され、サソリは不機嫌そうに舌打ちをする。
「あ、あれが破壊されたらまずいな」
アンチスキルが緊急で話し合いをするが、サソリは蚊帳の外だ。
「?白井何だそれ?」
「えっとですわね、何と説明したら良いんでしょう......あらゆる物質には原子というもので構成されてまして、その原子を分解する時に莫大なエネルギーが発生しますの、それを使った実験場と言ったところですわね」
「......良くわからんな」
ん!?
げんし?
分解!?
なんか、聞いたことがある単語だな......!?
サソリの顔色がサッと青くなった。
「ま、待てお前ら......ひょっとして塵遁のことか?」
「じん......とん?」
「さっきの説明に近い術があるんだよ。当たると分子レベルにまで分解するのが」
「そんなものがあるんですの!?」
意外にもハイテクノロジーな忍者の世界に白井に激震が走る。
「確認だが、ソイツをあの化け物に当てるのは無理か?」
「無理!この辺一帯が大変なことになるわよ」
「ああ、なるほど......」
塵遁に近いのがあるのかよ!
それを実験に使っているのか
ますます、訳がわからん所だ
確か、土影のオオノキのジジイとその先代の無(むう)って奴が使っていたな
血継限界は、異なる二つの属性を組み合わせて行う特殊なチャクラを術に転用する。
しかし、塵遁はその更に上に位置する「血継淘汰」と呼ばれる術。
風、火、土の性質を一度に合わせることにより物質を分子レベルにまで分解することが可能だ。
「それは御坂は知っているか?」
「いえ、おそらく知らないと思う」
「よし白井、時空間でコイツを御坂の所に飛ばせ」
サソリは、眼鏡を身に付けたアンチスキルを指差した。
「え、えっ!!私ですか!」
「取り敢えず、御坂にさっきの説明をして、その場を離れたら木山の所に行かせた初春の様子を見てこい」
「待ってください!私まだ新人......って何で私を前に出してくるんですか?」
いつの間にか、他の隊員もサソリ達の近くに来ていて眼鏡の隊員をみんなで押していた。
「任せた」
「我々がバックにいるから安心して行ってきなさい」
「全然安心できませんよ!さっき役に立たない発言を受けたばかりじゃないですか」
なかなか眼鏡の女性が行かないので、待つのが嫌いなサソリは、イライラし始める。
時間がねえって言ってんだろ!
「さっさと行け!」
サソリの殺気溢れる口
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