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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第23話 無名曲
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さんを撹乱しましたらサソリさんのスカートが捲られてバレてしまいました」
初春が顔を何故か赤らめながら白井に説明をしたが、全体的に意味不明。

はい?はい?
日本語がおかしい気が......

サソリが初春になって
サソリのスカートを捲られてバレた......?
何が起きましたの??

「サソリとあなたに一体何が起きましたのー!!?」
初春の首元を掴むと白井がブンブンと振り、問い詰めていく。
「はわわわ、落ちついてください白井さん!」
白井にされるがままの初春。

「あとにしてくれ......今はそれ所じゃねーから」

すっかり、目が包帯で覆われサソリはため息をついて顔を上に向けた。

「この状態で戦ってましたの?」
上半身裸の状態でしばし、疲れたように伸びをするサソリを見ながら白井が言った。

こうしてサソリの身体を見るのは、初めてかもしれない。
傷だらけで痩せこけた病院での姿から今は、程よく肉付きが良くなっている。
しかし、昔の傷から新しく受けた傷、熱傷により真っ赤になっている身体を見ては、戦闘の激しさを知らしめている。

何よりも目が見えないというアクシデント。
通常であれば、戦闘が出来る状態ではない。

「ああ、一回危なかったが」

太い腕に掴まれて光球のチャクラを喰らいそうになったのを思い出して、背筋が冷たくなった。
「御坂に借りができたな。さてと......」
サソリは、顔の向きを正すと目の前にいるであろう白井と初春に声をかけた。

「......初春、橋の下で木山が倒れているから、アレを止める方法を多少強引で良いから吐かせろ」

「えっ!木山さんですか!?」

「オレと御坂があれだけ攻撃してんのに、手応えがなさ過ぎる。恐らくレベルアッパーが関係していると思うが元を断たんと勝てねーだろな」

「は、はい......」

「頼んだぞ。お前が要になる」

初春の顔に真剣さ滲み出て、決意したように橋の階段を下りて行った。
「初春で良いんですの?」
白井が疑問を発した。
「アイツが適任だ。割と冷静だから向いている」
「そうですの?」
「木山と一緒に連れ出されている時に、情報を少しでも引き出そうとしていたからな。それに......」
サソリはそこで考える素振りを見せた。
「?」
「吐かせるのもあるんだが......もう一つあるのが、木山が自殺するのを止めるってのもある」
「えっ!!」
「今の木山の状態だとやりかねんから......これだけの騒動を起こして、結局失敗しているし......」

写輪眼で覗いた木山の暗い過去と動機。
目的のためなから手段を選ばない強い覚悟。
それは転じて、失敗した時に果てしない後悔と絶望へと変わり得る。

「あ
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