暁 〜小説投稿サイト〜
逆さの砂時計
Side Story
少女怪盗と仮面の神父 10
[5/5]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
 「そうだ。ハウィスがピッシュさんに「ありがとう、これからも愛娘の世話をよろしく」「程好い甘さでとても美味しかったわ」って言ってましたよ」
 「それは良かった。で、ミーは?」
 どうだったかと聞かれて、申し訳なさに俯く。
 「実は、まだ食べてません。一度に減らすのが勿体無くて」
 本当は、アーレストのごり押しで気分が悪い時に食べたくなかっただけだ。
 贅沢の最高峰とも言える品。記憶に残る一口目は、気分良く頂きたい。
 「ああ、だから昼食用に持ってきたのか」
 「え! なんで分かったんですか?」
 思わず作業服のポケットを確認してしまう。
 物が入ってるようには見えないが、其処には確かに、ピッシュがくれたマーマレードの小瓶と、ミートリッテお手製の無糖ビスケットが数枚入っていた。
 「秘密。食べたら感想聞かせてくれ」
 ミートリッテの頭を軽く叩いて、ピッシュも保管庫に入る。
 「はい!」
 秘密って何だろう? と思いつつ、雇い主の背中を追い掛けた。


[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ