暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
第2章:異分子の排除
第24話「あの時と同じ」
[7/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
思い、視線を横に向ける。

「...だからよ、無理して行こうとするな。織斑。」

「うるせぇ...!主人公は俺なんだ...!てめぇらが活躍してんじゃねぇ!!」

  桜は一夏にそう言うが、一夏はその言葉を一蹴してマドカ達の方へ行こうとする。

「...機体がその状態でなにができる?それではISを傷つけるだけだぞ?」

「うるせぇ!....いいぜ、邪魔するのならてめぇから倒してやる!」

「(頭に血が上ってやがる...。)」

  冷静ではないと即座に判断した桜は、一夏を無力化させようと構える。

「....っ!?」

「がっ!?」

  突然、桜は咄嗟に身を躱す。
  すると、倒したはずの強化機体が桜と一夏を狙っていた。
  なお、一夏は今の攻撃(弱め)で吹き飛んでいた。

「っ、こいつ...!」

  先程桜が吹き飛ばしてしまったせいか、距離が離れすぎていた。
  既に桜と一夏はロックオンされており、桜自身はどうとでもなるが、一夏はさっきの攻撃で吹き飛ばされ、絶体絶命になっていた。

「(間に合わない...!)」

  見殺しにするか。そう考え、放たれたビームを桜は凌ごうとする。
  その瞬間...。

「風水を、剣に宿す...!」

   ―――“瞬刃・一閃”

  一夏を狙っていたビームが、切り裂かれる。

「...!秋十君、戻ってきたのか。」

「はい!...【鈴が記憶が戻る際の頭痛に苛まれています。だから、早く戦いを終わらせようと。】」

「【...なるほど。分かった。】」

  プライベートチャンネルで秋十は桜にそう伝える。
  拒絶反応による頭痛は、放置するとどうなるかは桜にも分かっていないので、早急に片を付ける事にするらしい。

「【...俺が斬りこむ。そこをすかさずライフルで狙え。...俺の動きを何度も見た秋十君ならできるだろう?】」

「【...当然です!】」

  秋十のきっぱりとした返事に、桜は笑みを漏らし、敵ISに斬りかかる。

「凛として舞え....“円水斬”!」

  ビームの銃口が向けられるのもお構いなしに、桜は接近し、そのまま円を描くような軌道と剣の軌跡で切り裂く。

「...喰らえっ!」

「おまけだ!」

  切り裂かれた瞬間、秋十はライフルを撃ち、弾かれるように吹き飛んだ所をさらに桜がライフルで追撃した。

「...敵機、沈黙。...念のため、トドメ刺しておくか。」

  さすがに動かないだろうと思う桜だが、念には念を入れて、ブレードで頭に突き刺した。

「えっ、桜さん!?」

「...あー、大丈夫大丈夫。こいつ、無人機だから。」

  躊躇なく殺したのを見て、驚きの声を上げ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ