31話 奇蹟 3.6
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洗脳の為、効果的なショック療法を与えた。それは7年前の戦でギリアスとのギリギリの勝負で勝利を勝ち取った連邦士官シロー・アマダを拷問することだった。
遠くに居たはずのユウを攻撃した物体が肉眼で捉えられるぐらい接近していた。
その間にもゼロとフィフスのサイコガンダムは何とか上空で浮遊できるぐらいに持ち直していた。それでも航行は不能であった。
エルランはその2体の姿を見て、目を顰めた。
「なんだ。その醜態は・・・」
彼らの心にはエルランの言葉は恐怖の対象でしか刷り込まれていなかった。
ゼロとフィフス共に縮み上がった。
「もう・・・しわけございません・・・」
「サードが離反しまして・・・」
フィフスのサード離反の知らせがエルランの興味をそそった。
「ほう・・・我が支配を逃れたとは・・・」
エルランがほくそ笑んだ。そしてこのサイコアプサラスのモビルアーマーでは特異と言えるモビルスーツ搭載機能があった。その全てのモビルスーツにはAIを積んでおり、そのAIはこのサイコアプサラスの操縦者のニュータイプ能力に呼応するようできていた。その数は10機にも及ぶ。
「お前らにこの2機を授ける。そのサイコガンダムは捨てておけ」
するとサイコアプサラスより2機の機体がゼロとフィフスの下へ放たれた。無論ユウもそれを見逃すわけなく撃ち落とそうと試みた。しかし両機体とも自ら自己防衛機能を発し、ユウの攻撃を躱していた。ゼロとフィフスももれなくユウの攻撃に対抗していたこともあった。
ゼロもフィフスも初めて見る機体だった。これもサイコアプサラスと同様に白色の4枚羽の様なモビルスーツだった。コックピットの仕様はサイコガンダムと遜色ない形であった。2人ともそれに乗り換えるとユウに対して襲い掛かっていった。
ゼロとフィフス共にファンネルとビームの応酬、そしてビームサーベルで斬りかかった。
ユウは巨体である故に回避することなく、持ち前の防御フィールドとリフレクタービットで応戦。
ゼロとフィフスの乗る機体はミノフスキークラフト非搭載の為、継続しての飛行が困難だった。
その分の俊敏性に優れていた。ユウの攻撃を受けながらも、ユウの集中力が及ばない防御フィールドを模索し、そこへピンポイントに攻撃を仕掛けた。
「(オレのフィールドを超えてきただと・・・)」
ユウはサイコガンダムの箇所箇所が小破している振動を自覚していた。彼らの攻撃するたびにコックピットに微動が感じられたからだ。
ゼロとフィフスは手ごたえがあまり感じられないながらも飛行限界に来ると、自分らが乗り捨てたサイコガンダムの上に舞い降りていた。すでに2体とも海に浮いている状態だった。そこより再び飛行し、ユウに攻撃を仕掛けてくる。
「フィフス!薄い
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