31話 奇蹟 3.6
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ィフス。サードは離反した。敵として撃墜する」
フィフスはその知らせに衝撃を受けたが、すぐさま了解した。
カミーユへ攻撃していたものをそのままユウに目がけて2人は攻撃を仕掛けた。
ユウは両フィールドを駆使し、全てをはじいていた。
ユウは自身のリフレクタービットを使い、2人に攻撃を仕掛けた。ゼロとフィフスのサイコガンダムはまともにその攻撃を受けて、体勢を崩した。
「バカな・・・オレらのフィールドをいとも容易く・・・」
「ああ・・・何故・・・サード」
ユウはサイコガンダムの弱点を乗り手として熟知していた。ここを壊す事で機動力を失わせることが出来ると。ユウが2機の航行不能を見届けると胸をなで下ろした。その刹那、思いもよらぬ遠距離からのメガ粒子砲の狙撃がユウに向かってきていた。
「(!・・・遠すぎるがオレに向かってきている)」
ユウは難なく避けることが出来た。ユウはその彼方より迫るおぞましい程の圧気を感じていた。
「(これは・・・最早憎しみしか存在しない・・・)」
その彼方にはある巨大な浮遊物が存在していた。
全体的に白い塗装で、ドゴス・ギアに匹敵する大きさのモビルアーマーだった。
それに乗り込む後部座席に白衣姿で眼鏡をかけ、白髪で長髪、髭を蓄えたムラサメ博士と前部に淡い緑色のセミロングのノーマルスーツを着込んだ一人の女性が居た。
「・・・外したか。まあ、そんなもんだろう。君の兄ギニアスは良い遺産を残してくれた。ひとつはこのアプサラス。もうひとつはお前だ」
「・・・」
「連邦よ。裁きの鉄槌を受ける時がきた。このサイコアプサラスを持って、ダカールを滅する」
ムラサメは遠い過去を思い浮かべていた。マ・クベとの取引であのオデッサでの連邦への背信行為。全ては己の野心の為だったが、それらを連邦は全て看破していた。連邦の上層にいつか復讐をしてやろうと躍起になっていた。
それにはあの時シロッコの知らせがなければ、シロッコの庇護がなければ、今頃核やレビル、ジャミトフに消されていただろう。それには一度連邦より除籍するほかなかったのだった。
「・・・因果な世の中だ。連邦には個人的な強烈な恨みしか残っていない。そんな連邦が今の我が物顔で世界に存在していることにとても困ってしまう」
シロッコはエルランの憎悪を機たるべき時期まで取っておいた。捨て駒でも利用する場面においては効果的と考えていた。シロッコの目的は連邦政府の解体、人類の新たな夜明け、新人類での組織改革。エルランはそこまでは考えてはおらず、ただ現体制の崩壊のみを望んで人外の物へと破綻していた。
「君の想い人も君の洗脳に大いに役立ってくれた。四肢粉砕されて尚叫ぶあ奴の姿がとても愛おしい・・・」
エルランはこの女性の
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