31話 奇蹟 3.6
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らモーリンの両腕が後ろから包み込んできた。
「隊長。何もかも背負い過ぎです。一つ二つの失敗が何ですか?貴方は今まで多くのひとを助けてきました。これからもそんな貴方でいてください、ユウ隊長」
サードは立ち上がり伸びてきている光の糸を掴み、出口であろうその場所へよじ登っていった。
ウェイブライダーの突撃をサードのサイコガンダムは互いの強力な斥力で互いに別々の方向へ弾け飛んでいった。
「うぐっ・・・」
カミーユはその衝撃に操縦桿を握りしめてぐっと堪えた。そしてカミーユは笑みを浮かべていた。
「・・・どうやら起こせたみたいだな」
そうカミーユが呟いた。カミーユにはある予測があった。戦うことが本心でない者たちを説得するに直接心に呼びかけることができるのもサイコミュの一長一短であるということを。その点でバイオセンサーが半ば強引にサイコミュ搭載機に訴えかけられる。サードの乗るサイコガンダムはバランスを戻し、そのサイコガンダムからカミーユへと念じた知らせが届いていた。
「(ガンダムのパイロット。助かった。礼を言う)」
カミーユはサイコガンダムに近寄った。巨体の傍でモビルスーツ形態になり、サイコガンダムに触れて直接会話した。
「オレはラー・アイム所属のMS部隊隊長カミーユ・ビダン大尉だ」
しかし、彼は相変わらず念じての回答だった。
「(オレは日本支部所属第88小隊隊長ユウ・カジマ大尉。ムラサメ研究所で被検体になっていた)」
「ムラサメ研究所?被検体?」
「(ああ。あそこはニュータイプ研究所で洗脳と言う形で戦闘兵器を作っている)」
「なんだと・・・。彼らもか」
カミーユは遠くながらも迫りくる2体のサイコガンダムを見ていた。その時カミーユの視神経が不調をきたした。
「(ぐっ・・・負担か・・・)」
ユウはカミーユの身体状態を感じ取っていた。ユウはカミーユに母艦に帰投するように念じた。
「しかし、大尉1人で・・・」
ユウは首を振り、任せてもらうように念じた。カミーユは今の状態ではあのリフレクタービットを避け切れないと考え、ユウの提案に甘えることにした。
「必ず生き残れ」
カミーユはそう言うとウェイブライダーに変形し、自動操縦で母艦へ帰投していった。
ユウはそれを見送ると、ゼロとフィフスが乗るサイコガンダムへと自ら迫っていった。
ゼロはサードのサイコガンダムの様子がおかしい事をいち早く察知していた。
ゼロがサードへ念じた。
「(どうしたゼロ!何故あの飛行機を逃がす!)」
ゼロの想いをユウは受けて回答した。
「(・・・オレは開放された。お前らを止める)」
ゼロは苦虫を潰したような顔をした。そしてフィフスへ告げた。
「フ
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