第十話 自衛隊との共同作戦2
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だけの編成では不安があり、その種族独自の文化も存在する事も考えられていた。そのため、知らないうちに種族のタブーに触れてトラブルになる事もあるので、亜人も雇いってそのようなトラブルを最小限に抑えようとしたのだ。
それから数時間後の探索で生存者を発見した。エルフの少女一人だけであったが、それでも生存者を発見してホッと一息つく第三偵察隊は、生存者のエルフを最初に接触したコダ村に保護してもらおうとコダ村に戻ったが、炎龍が出現した事を伝えた瞬間に顔色が変わり、直ぐに逃げる準備を始めてしまう。それで炎龍の活動範囲外まで逃げるそうだ。
「どうする伊丹二尉?」
「どうするも、俺達も手伝わなきゃいけないでしょ」
このまま武装もしてない人間が、平原を歩いて逃避行を行う。このような状況を考えると、自衛隊とアカツキ帝国軍に所属している二人は、助ける選択を選ばざる負えなかった。
「だけど、この人数でコダ村の住民を守るは難しいぞ」
「ですけどね〜でも、ここはエネミーラインだし、下手な増員は敵も呼ぶことに……」
「そういった危険もあるが、それでもアルヌス基地に伝えるべきだ。安心しろ、俺達の司令官は、典型的な石頭じゃないぜ」
島田はニヤリと笑い伊丹に呟き「はは、よろしくお願いします」と、苦笑い気味で答えるしかなかった。
ーーー。
「中将。島田大尉が同行した第三偵察隊から救援要請が来ています」
「救援要請?逃げ出せない程のトラブルでも起きたのか?」
変わってここはアルヌス駐屯地。本来は自衛隊が帝国から占領したアルヌスを基地化したものを、アカツキ帝国軍も日本政府との話し合いで、アルヌスの丘を貸出という形で基地を建設を許可してもらっている。とはいえ、基地といって借りている段階であるため自衛隊のような要塞化はしておらず、臨時の野戦基地程度の規模でしかない。
そんな基地の司令官に任命されたのは、坂本 早房陸軍中将。初老の男性で学者肌のような風貌の男性で基地の下士官達からは軍人とは思えない穏やかな性格もあり「先生」と慕われている。アビス大陸での実戦経験はないが、それでも後方支援で高い実績を誇り、アビス大陸で戦争中は、彼の指示で動いた補給部隊は迅速に行動して実戦部隊を助けたのである。そういった後方勤務で高い能力を示した彼は、中将という地位にいる。
「原因はなんだ?」
「第三偵察隊が接触したコダ村の住民が、炎龍が近くに出没していると知って避難するようで、第三偵察隊はそれに同行する為に、現在の人数と武装では護衛が難しいとの報告です」
「炎龍か……確かに炎龍相手では第三偵察隊の武装では厳しいな」
「下手をすれば逆にやられかねません」
最新世代戦車クラスの防御力を誇る空飛ぶ戦車の異名は伊達では
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