第五話〜事実と驚愕〜
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があるのなら。」
その言葉を聞き、ライはフェイトに視線を向けフェイトの目を見た。
ライ(似ているな。)
ライはその瞳に宿る覚悟の強さがあったばかりのスザクに似ていると思った。そしてそのことから彼女の言葉に嘘がないことをライは悟る。
見つめられていたフェイトはライの青い瞳に目を奪われていた。何故かライの瞳から悲しみを感じてしまっていたからだ。
そんな中ライは何かを決意した顔をし、フェイトに自分の考えを送る。
ライ『……これを解除してくれ…』
フェイト「えっ?」
ライ『僕の能力も経歴も研究所のことも話す。でも頭の中をのぞかれるのはさすがに嫌だから。』
フェイト「でも…」
ライからの提案に逆に困惑してしまうフェイト。その困惑を自分なりに解釈しライは言葉を続ける。
ライ『ギアス……魔法のことなら心配するな。発動するときは僕の目に赤い模様が浮かぶ。だからもしそうなればまた拘束すればいい。』
フェイト「…なぜ急に?」
ライ『疑うのか?把握できる思考を設定できるのなら、本心かそうでないかの判別もつくだろうに。』
フェイト(設定に気づいた!?)
ライ『言葉にしないと信じられないのなら言うが。僕も誰かが悲しむところなんて見たくない。………もうこれ以上…』
ライの言葉を聞きフェイトは彼のことが知りたくなった。
フェイト「…シャマル先生。彼のバインドを解いてください。」
シャマル「ええっ!いいんですか?」
驚くシャマルにフェイトは笑顔で答える。
フェイト「彼に敵意はもうありません。それに自分のことを相手に曝け出すことができるのは正直者か自棄を起こした人だけです。彼はきっと前者です。」
シャマル「……判りました。信じます。」
フェイト「お願いします。」
すべてのバインドを解いてもらい、ライは軽く柔軟をし始める。ある程度体が解れると二人に頭を下げる。それをフェイトは笑顔で、シャマルはまだ少し警戒しながら見ていた。
ライ「まずは治療してくれたことに感謝する。ありがとう。」
シャマル「いえ、それが私の仕事ですから。」
フェイト「それで君のことだけど…」
ライ「ライ・ランペルージ」
フェイト「えっ?」
ライの突然の言葉にキョトンとした顔をするフェイト。その様子に苦笑しながらもライは自己紹介をする。
ライ「僕の名前だ。君じゃあ呼びにくいだろ。それと年齢は18歳だ。」
フェイト「分かった。私はフェイト・T・ハラオウン。好きに呼んでくれていいよ、ライ。」
シャマル「八神シャマルです。私も好きに呼んでください。」
ライ「分かった。では、なにから話せば?」
フェイト「まずはライ、君のことか
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