第五話〜事実と驚愕〜
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医務室にないのなら、あの三人は逃げきれたのか。)
ライの警戒している態度を気にかけながらも今度はフェイトが声をかける。
フェイト「そのことについての説明もしたいから、少し話を聞かせてもらってもいいですか?」
ライ(最近説明を求められてばかりだな。)
内心で少し苦笑しながらも警戒を解かずにライは口を開いた。
ライ「…それは僕のいた研究所のことか?」
フェイト「研究所?…なんのことかは分からないけどその前に…」
ライの言葉に疑問を持ちつつもフェイトはシャマルに目配せを送る。そしてシャマルはライに右手を向けるとバインドでライを拘束し、そして猿轡を噛ませるようなバインドも展開した。
ライ『なにを!』
シャマル「ごめんなさい。あなたの体を調べている時に特異な魔法の残滓があったの。それはあなたの声帯に強く残っていた。だからあなたの声にはなんらかの力があると思ったの。」
ライ『ギアスのことか!』
フェイト「ギアス?」
ライ『!こちらの思考が』
フェイト「念話の応用であなたの考えが一時的にこちらに流れるようになっているの。」
ライ「!」
フェイトの言葉に驚愕しライは咄嗟に考えることをやめていた。
フェイト「安心してあなたが本当に知られたくないことはこちらに流れないよう設定してあるから。」
ライ『人の心を勝手に踏み込んでくる人間を信じろと?』
嫌悪感を隠しもせずにフェイトに返答を返す。しかしフェイトはライからの返答を聞くと眼差しを鋭くし、少し声のトーンを下げて喋りだす。
フェイト「…。こちらからすればあなたはテロリストの可能性がある人間です。しかし、こちらはあなたの人権を尊重した対応をしています。それを考慮してください。」
ライ『…ちょっとまて。テロリスト?』
フェイト「あなたは私たちの所属する時空管理局が管理する研究所の襲撃、及びロストロギア・レリックを奪取した容疑が掛けられている。」
ライ「!!」
フェイト「なので、こちらはあなたの知りえる情報をなるべく開示してほしい。」
フェイトからの話された内容にライは困惑した。しかし、思考の冷静な部分では襲撃の際に感じた違和感に納得がついてしまったため、その事実を受け入れてしまえた。
ライ(……僕はあの人たちにだまされていた?)
フェイト「……。君に事情があるのならこちらも君の力になることができるかもしれない。だから正直に答えてほしい。」
ライの呆然としている表情を見て、幾分か声を和らげ再びフェイトが声をかける。
ライ『…あなたの求める情報が得られるとは限らない』
フェイト「それでもいい。君がくれた情報のおかげで一人でも幸せになれる人が増える可能性
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