機動戦艦ナデシコ
1309話
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、俺の場合は近くで爆弾が爆発しても全く何のダメージもないんだが。
「アクセル」
静かに聞こえてきたエリナの声だったが、どちらかと言えばこれは落ち着いているというよりは我慢に我慢を重ねたかのような、深淵から響くような声とでも表現すればいいんだろうか。
「どうかしたのか? ああ、交渉担当のエザリアはさっきの通信を聞いていたから分かると思うが、もうすぐ来るから心配するな」
「ええ、そうね。どんな話になるのか、少し楽しみだわ。特にホワイトスターとか言ったかしら。向こうにいる時のアクセルの話は、是非聞かせて貰いたいもの」
「あー……うん。程々に頼む」
「あら、何を程々になのかしら。私は正直なところを聞かせて貰おうと思ってるんだけど。特に、さっきの美人2人については凄く興味あるわ」
一応俺には恋人が多数いるって話はしたと思うんだがな。
ただ、それを聞いただけなのと、実際にその目で見たのでは大きく違うんだろう。
レモンを始めとした俺の恋人達はその辺を受け入れていたけど、普通に考えればエリナのこの態度こそが一般的なものなんだろう。
ハルカは……と視線を向ければ、そこでは何やら面白そうな笑みを浮かべてこっちを見ている様子が分かる。
そんなハルカの近くでは、メグミとヤマダが何やら言い争っている光景が見えるが……今の俺達のやり取りでどんな風に思ったのやら。
エリナからの責めるような視線を受けながら、俺は出来るだけ早くエザリアがこのナデシコ世界にやってくるのを祈るのだった。
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