機動戦艦ナデシコ
1309話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
そっちは心配いらない。マブラヴ世界の戦力がかなり整ってきているのは、アクセルも知ってるだろう? それに精霊の卵も十分過ぎる程の戦果を出している。向こうの世界でも評判は高い』
コーネリアがここまで言っている以上、誤魔化しとかではないのだろう。どうやらエルフ達も随分と上手い具合にやっているらしい。
まぁ、ウィンダムとザクという高性能MSを使ってるんだし、そのくらいはやってくれないとな。
それにコーネリアの言葉通り、マブラヴ世界に関してはリニアガン・タンクやガン・ルゥを主力としてかなりの戦力が存在している。
戦術機に関してもMSの技術が投入されている物も増えてきてるし。
「向こうが心配いらないようで何よりだ。……じゃあ通信を一旦切るけど、エザリアがこっちに来るのと、護衛の量産型Wとメギロートを寄越す件、くれぐれも忘れずに頼む」
『ええ、任せておいてちょうだい。後はアクセルがなるべく早くこっちに帰ってきてくれる事を祈ってるわ。じゃあね、アクセル。愛してるわよ』
艶然とした笑みを浮かべてそう告げたレモンが通信を切り……
『こちらも早急に準備を進めよう。……アクセルの事は信頼しているから心配はしていなかったが、直接その顔を見るとやはり安心出来るな。……私を1人にするような真似だけはしないでくれ。……レモン達がいるけどな』
先程までの凜々しい魔女と呼ばれた者の顔ではなく、女としての顔で告げるコーネリアが通信を切る。
『……言うまでもないけど、私は別にアクセルとそういう関係じゃないから、あの2人みたいなことは期待しないで欲しい。ただ、そうね。食事くらいは一緒にしてもいいわよ。じゃあ、こっちも準備があるからこの辺で』
エザリアの通信が切れる。
こうして3人との通信が切れると、ふと周囲が静まり返っている事に気が付く。
何だ? と疑問に思って後ろを振り向くと、まず真っ先に目に入ってきたのは笑みを浮かべているハルカの姿。
ただし、その笑みはとてもではないが穏やかな春の如き笑みという訳ではなく、肉食獣が獲物を前にして浮かべているかのような、そんな笑顔だ。
また、そんなハルカから少し離れた場所にはエリナ、プロスペクター、ゴートといったネルガル側の者達がいるのだが、その中でもプロスペクターとゴートは汗を拭いながらエリナと距離を取っている。
そしてエリナはと言えば、笑みを浮かべるのではなく厳しい視線を俺の方へと向けていた。
これは……ちょっと、いや、色々と不味いか?
一応エリナとの関係はクリスマスの夜より前にするということでお互いに納得していた筈だが、そういうのを言っても全く効果がないような、そんな危険な雰囲気。
まるで起爆寸前の爆弾の前にいるかのような、そんな印象すら受ける。
……まぁ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ