暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1309話
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
兵器じゃなくて実弾攻撃だから、ビーム兵器や重力波砲が主力のシャドウミラーにはちょっと厳しいかもしれないが、その程度で苦戦するような鍛え方はしていないな?」

 半ば挑発するような俺の問い掛けに、コーネリアはブリタニアの魔女と呼ばれた事もある獰猛な笑みを浮かべて口を開く。

『当然だ。私達はシャドウミラー。あらゆる敵を打ち砕いてきた者であり、同時にこれからも私達の前に立ち塞がる敵は全て打ち砕いていく存在だぞ』

 自信に満ちた笑み。
 だがその自信に満ちた笑みは見せかけだけのものではなく、それだけの経験と実績があるからこそだというのを俺は知っている。
 そもそも、シャドウミラーというのは量産型Wからしてエースパイロット並の……それこそエース中のエースと呼べるだけの技術を有している。
 そんなのが数千機単位の集団で、しかもシャドウミラーの技術班がコスト度外視で開発した量産機のシャドウで襲い掛かってくるのだ。
 更に、幹部陣はそんな量産型Wと比べても更に技量が上の者達の集まりだ。
 ……その上、そんな面子が集まってコーネリアによる厳しい訓練を毎日のように続けているのだから、精鋭なんて言葉では言い表せないくらいの技量を持つパイロット集団になっている。
 グラビティブラスト? 当たらなければいいだけだろ。ディストーションフィールド? その程度のバリアはビームとかは防げてもエナジーウィングやクロスマッシャーを始めとした攻撃は防げないだろ。
 そんな感じで、敵を蹂躙する光景が目に浮かぶ。

「そうか、出撃自体は一週間以内……もしくは数日中になると思う。そのつもりで準備を進めて置いてくれ」
『任せろ』

 短く返事をして頷くコーネリア。
 コーネリアに任せておけば何も心配いらないだろう。
 いや、下手にこっちが指示を出すよりもスムーズに準備を整えてくれる筈だ。

「レモン、技術班の方は?」
『出来ればもう少し時間が欲しかったんだけど、そうも言ってられないみたいね。今研究しているのは間に合わないのが残念だけど、次の戦いには間に合わせてみせるわ』
「研究している物?」
『あら、自分で開発を命じておいて忘れたのかしら? PTサイズの機体に対する追加武装の件よ』
「……開発が難航しているって話だったと思うが?」
『ええ、難航していたわね。ただ、アイディアが纏まればそれを形にするのはそれ程難しくはないわ。けど、まだそのアイディアを煮詰めているところなのよ。どうせなら中途半端な物よりも、シャドウミラーらしい最高性能の物がいいでしょ?』
「それは確かに」
『それに完成しても実働班の方に使い方とか注意事項とか説明する必要があるでしょ。一応訓練とかも必要でしょうし』
「……訓練?」

 何を言ってるのか、正直意味が分からない。

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ