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ローゼンリッター回想録 〜血塗られた薔薇と青春〜
第10章 エル・ファシル掃討作戦 後編 @
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ることになりレーションで朝食を済ませていた。
雨が上がった後だったので熱いはずのコーヒーも冷めて薄くなってしまう。
私はおもむろに首にかけていた小さいペンダントを取り出した。
それを開く
そこにはニコールの写真が入っている
にっこりこちらにいつも通り微笑む彼女はそろそろ軍医士官学校を卒業する。
そうすると私と同じ中尉なんだよな〜
なんて考えながら見ていた。
すると隣にオートマチック狙撃ライフルを置いて誰かが座ってきた。
見るとアンナ兵長だった
兵長は
「妹さんですか?」
と聞いてきた
詮索されるのも嫌だったので
「まあそうだね」と軽く受け流そうとしたが真ん前でレーションのビスケットをぱりぱり食っていたオスカー少尉が
「おいおい、シュナイダー。嘘はいかんだろ。」
とにやけながら言ってきた
まったく余計なことをいうやつだと思いながら
私はペンダントをしまってライフルをチェックした。
アンナ兵長とオスカー少尉がライフルののことで話を盛り上げていたから私はだれにも邪魔されずライフルの整備をしていた。

そして、0545時
司令部から
「各攻撃部隊先進開始!」
と命令を受けて前進を開始した。
軽装甲車7両に分乗し車上機関銃で警戒しながら前進する。
道路は薄暗くどこから敵が撃ってきても不思議ではなかった
道が悪いせいかめちゃくちゃがたがたした
前進開始から10分後
予定通り第3補給大隊を基幹とする第1臨時攻撃隊の軽装甲車群と合流し車両1両がやっと入ることのできることくらいの狭い道路に入った瞬間であった
車上機関銃射手をしていたアレン・フォード1等兵が
「ロケット弾来ます!」
と絶叫した
一瞬のことであった
私の前方を走行していた第1臨時攻撃隊の軽装甲車が吹き飛ばされ私たちの車両へ飛んできたのだ!
私はすぐに
「全員下車!
ただちに、軽装甲車を装甲版にして反撃するぞ!
急げ!」
私はライフルをもってすぐに扉を開け姿勢を低くしながら飛び降り銃撃してくる方向へ威嚇射撃と味方への援護射撃を行った
・・・・・・・・・・・
こうして私のエル・ファシルでの最後の激戦が始まった
宇宙歴793年3月23日のことである
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