10話 お爺ちゃんの話には何処か説得力がある
[1/2]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
隻眼の老人……オーディンからこの世界での櫻井一族の歴史を教えてもらった
「元々櫻井一族は鍛冶屋でな神社に神楽舞などの神聖な行事ごとに使用する刀を作る、一族だったようじゃ」
なるほど……でも、そこだけを聞くと由緒あって歴史のある鍛冶屋だよな?それだけで裏の事情に首突っ込む程のものかな?
「だが櫻井一族はある特殊な金属を精錬、加工出来たのじゃ」
あー……やっぱりそんなのかー
「緋々色金 (ヒヒイロカネ)それが世界で唯一、櫻井一族のみが加工出来る特殊な金属の名前じゃ」
その後のオーディンの爺さんの話を纏めると
曰く 緋々色金で精錬した武具は通常の武具の何倍もの強度や耐久性、そして魔力を通しやすい性質があり汎用性に富んでいた
曰く 各勢力からは名高き名工として一目置くほど
曰く 俺から数えて祖父にあたる人物の時が一番凄かったらしい
まぁ簡単に纏めるとそんな感じだ、どんなチート武器作ったのさ…この世界のご先祖様にお爺ちゃん
「まぁこんな所かの…後は黒円卓の聖槍じゃな」
「そう言えば…この武器の名前を知ってたな……」
「仮にも知恵の神でもあるのだから知っとるって……その武器は主の祖父が作ったものじゃ」
俺の爺ちゃん何者なのさ…贋作とは言えロンギヌスを作るとか
「時は第二次世界対戦期のドイツにまで遡るの……時の国のリーダーは本物のロンギヌスを探しておったらしいが…見つからない…当然じゃのロンギヌスは神器、しかも龍の手のようなものと違い、世界に一つしかない、そんなものを探し当てるなど砂漠の中から狙った砂粒を探すようなものじゃ」
確かに…
「見つからなければ国や軍の士気に関わると考えた国のリーダーは当時の日本に変わった金属を加工出来る一族の噂を聞きつけドイツまで呼んだ」
それが……
「主の祖父を初めとする櫻井一族じゃ」
何か此処までの話どっかで聞いた事が……気のせいだな
「主の祖父はドイツに行き緋々色金でロンギヌスを作った…しかしそれは本物には無い特異な機能を持ち更に……櫻井一族にしか使う事の出来ない神器とは違う何かになっておった」
空は此処までの話を聞いて漸く理解した
なるほど今オーディンが語っているのは、この世界での黒円卓の聖槍や櫻井一族の設定って訳だな………
オーディンの話だと、その槍は当時の国のリーダーや幹部等の裏の集い『黒円卓』から取られて 黒円卓の聖槍となったらしい
この世界には聖槍十三騎士団は存在しないんだな黒円卓の設定も変わっている…
オーディンは一通り語り終えるとため息を吐き、じゃが、と呟き
「ロンギヌスを作った事と人の手で神器に近しい何かを作った、そ
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ