第五十話 小沢中尉!体操を観るなら女子!!その十六
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「これが俺達の狙いだったんだよ」
「そして見事その通りになったぜ」
「今回も俺達の勝利だぜ」
「華麗にな」
そうなったことを採点が出る前から言う、そして実際にだった。
採点は二人は満点のままで瞬が一点だけ減点された。そしてその一点が決定的な違いになってだった。
二人はまた勝った、そのことを全世界に勝ち誇るのだった。
「おら、見たか全世界の視聴者」
「ついでに読者もな」
「俺達勝っただろ」
「俺達自身が言った通りにな」
「どうだ、俺達が勝って悔しいか」
「今頃画面の向こうで血の涙流して悔しがってるだろ」
煽りまで入れる。
「さあ、そこで精々悔しがってろ」
「周りにいる観衆もな」
「その悔しい声を聞くのが楽しいな」
「最高の気分だぜ」
完全に悪役の言葉である。
「さあ、じゃあな」
「いつもの勝ち名乗りをするか」
「さあ見ろよ今回もな」
「俺達の勝ち名乗りをな」
こう言ってだ、実際にだった。
二人はいつも通り白波立つ岩場の上にそれぞれ腕を組んで立った、後ろには旭日がある。そして高らかにこの言葉を叫んだ。
「正義は勝つ!」
今回は何もなかった、だが。
体育館を出て道路を渡った時にだ、不意に。
車が来て二人を撥ねてだ、車に乗っていたおっさんが言った。
「二人共よそ見して道路出たら危ないで」
「おい待ておっさん!」
「手前今わざとやっただろ!」
スーツの防御力で護られている二人は起き上がって言う。
「殺す気か!」
「ヒーローに何てことしやがる!」
「車で撥ねるって何だよ!」
「モブがいきなりそんなことするな!」
「しかもここだと思ってやがる!」
「作者の出身校の前だぞ!」
奇麗な道路である、在籍中からそう思っていた。
「俺達じゃないと死んでたぞ!」
「アナザーだったら間違いなかったぞ!」
このアニメだと確実に連載終了となっていた。
「くそっ、いきなりかよ!」
「主役交通事故もありかよ!」
「これで死んでたら連載終了やったんやけどな」
おっさんは舌打ちしつつ言った。
「作戦失敗かいな」
「あっおっさん手前よく見たら自衛官じゃねえか!」
「陸自の畑山三等陸佐だよな!」
「基地で見たぞ!」
「たまたま階級と顔見たから覚えてるぞ!」
「気のせいや」
しらばっくれる畑山行太郎三陸佐だった。
「わしは通りすがりのおっさんや」
「今確かに作戦失敗って言ったよな!」
「自衛隊俺達の命狙ってたのか!」
「日帝衆の援護のつもりか!」
「自衛隊まで敵かよ!」
目出度く日本政府の公敵になったのだ。
「そもそも自衛隊ってシビリアンコントロールだからな」
「総理大臣とか防衛大臣の命令か」
「くそっ、日本政府何てことしやがる!」
「政府まで
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