第二十六話 アントワッペン始末
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れればいいね」
「それにしても以外でしたね」
「何がさ」
「ミス・フランシーヌを妾に向かい入れなかったなかった事ですよ」
「そうか? そんなに以外か?」
「気に入っておられたと、思っていたので」
「まぁ……色々と助けて貰ったし、嫌いじゃないけどさ、まぁ……縁が無かったんだよ」
「そうですか……」
クーぺはそれ以上言わなかった。
かくして、アントワッペンの反乱は幕を閉じた。
都市が破壊されたことで、アントワッペンを去る人々も出たが、『返って団結力がついた』と言って残る者の方が多かった。
何より、王領になった事で、直接、改革に口を出せるようになった。
マクシミリアンは、商人達に聖地経由で綿花と桑の苗の輸入と栽培を命じた。
縫製業といった軽工業が発達したアントワッペンで綿畑を作らせて綿織物を製造させ、次の桑の苗は予め桑畑を作らせ、後で『蚕』を輸入飼育し絹織物を製造させる予定だった。
綿織物や特に絹織物はハルケギニアではまったくと言っていいほど見た事がなかった為、トリステイン随一の名産にさせるべく力を入れる予定だ。
ひどい目にあったマクシミリアンだが、『結果的には良い方向へ向かう事が出来た』と活論付けた。
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