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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
エクシードの村
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た?」

正直なことをいうと、ほとんどのエクシードの顔も名前も覚えていないのだけれども、ウェンディに合わせてそれっぽい言葉を並べていく。すると、村が騒がしくなったことで、一匹の黒い猫がこちらに走ってきた。

「どうしたんだい?みんな」

右手をシュッシュッと振りながら顔を覗かせたのは、ひょろ長い顔が特徴のエクシード、ナディ。彼は俺たちを見ると、驚いたような顔を見せる。

「君たち!!遊びに来てくれたんだね!!」

訝しげにみんなが騒いでいるのを見ていたナディは、俺たちが来たことに気付くとパッと笑顔を見せる。みんな覚えててくれて、なんだか嬉しいな。

「あれ?後ろの子たちは?」

断続的に手を振りながらレオンたちの方を見つめるナディ。他のエクシードたちも初対面の彼らに少し怖がっているようだ。

「私たちの友達なの!!それに・・・」

ウェンディが一匹のエクシードに視線を向ける。それを受けてオレンジ色の猫が、両手を広げて自らの存在をアピールする。

「すごい!!猫がいっぱいだ!!」
「お前も猫だけどな」

シャルルたち以外のエクシードを初めて見たであろうラウルはウキウキが止まらないといった感じだ。そして、彼を見たナディたちは、歓喜の声を上げる。

「すごい盛り上がりようだな」
「そりゃそうだよ。仲間が見つかったんだからね」

アースランドに逃がした子供のうちの一人がこうしてやって来てくれた。同族として、これほど嬉しいことはないよね。

「シャゴットは?一応挨拶しておきたいんだけど」
「一応ってシャルル〜・・・」

そんな中、自身の母親(本人は知らないけど)であるシャゴットがどこにいるのか問うシャルル。だけど、その瞬間、ほんのわずかな時間であるが、ナディの表情がひきつったのを、俺は見逃さなかった。

「なんだ?今の・・・」

レオンも同じように疑問を感じたらしく、わずかに目を細める。ウェンディたちは気付いてないみたいだけど、何かあったのだろうか?

「そ・・・そうだね!!じゃあみんなをシャゴット様のところに案内するよ!!」

取り繕うように早口でそう言ったナディが歩き始める。その後ろを、俺たち七人もピッタリと付いていく。

「楽しみだね!!シャルル!!セシリー!!」
「なんであんたが一番楽しそうなのよ」
「いいじゃん!!僕も楽しみだし〜!!」
「フフッ。あたしもワクワクする」

本人は知らないが、お母さんと会えるということは何よりも嬉しいに決まっている。その再会を見ることがウェンディに取っては幸福な時間なのかもしれないな。

「シャゴットってシャルルの?」
「うん。そう」

名前からおおよそ理解したレオンが俺に確認してくる。さっきのナディの表情は気になるけど

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