エクシードの村
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ン。むしろ毎日それだったらどっちも学習してよってなると思うけどなぁ。
「そもそも同じ部屋で寝なきゃいいんじゃない?」
「それだ」
「おい!!」
私が率直な感想を言うとまるで名案のように手をポンッと叩くレオン。あまりにもぶっ飛んでいる彼らの思考回路にシリルもあきれ顔です。
「それだとラウが困るからダメ!!」
だけど、ラウルがそれにもう反発。彼は二人と一緒に寝るのが一番好きらしい。だからシェリアたちが別々の部屋で寝ると、どっちと寝るかで迷ってしまうとのことだった。
「ラウルは本当に二人のこと好きなんだね」
「うん!!もちろん!!」
かなり子供っぽい性格をしているラウル。まるでお母さんとお父さんに甘えている子供のようにも感じられてすごく微笑ましい。
「お!!そろそろ着く頃かな?」
車窓から顔を出しているシリルがそう言う。私たちも外の景色に目をやると、そこには目的地に最も近い駅が見えてきました。
「駅についてからはどうするの?」
「歩いていくしかないかな」
大魔闘演武でシャルルたちが応援席にいたけど、エクシードは一般の人から見ればかなり珍しい存在。故に、あまり人目につかないような場所に村を作っている。当然馬車を使っていくなんてダメだから、歩いて向かうしか選択肢はないんだよね。
「他の子供たちは見つかったのかな?」
「あれから七年経つもん。きっと見つかってるはずだよ」
エドラスから卵としてこちらの世界に送られてきた子供たち。その数は全部で100。そのうちの数人は私たちも目撃してるけど、他の子供たちがどうなっているかは全然わからない。でも、きっと見つかっている。私は、そんな気がしてならないんだ。
シリルside
「本当にこんなところに村があるのか?」
辺りを見回しながらそう呟くのは金色の髪をした少年。俺たちの歩いているこの道は、人が住んでいるとは思えないほどの山道となっている。
「大丈夫だよ。前に地図もらったし」
「それに、エクシードのみんなならこれくらいどうってことないよ」
先頭を歩く俺とウェンディがそう答える。エクシードたちは翼があるから、多少の険しい道などものともしない。それに、身を隠すにもこういう方が適しているだろう。
「しっかし、こんなことならラウルのお母さん掘り出しとくべきだったな」
「そうだね」
「ちょっ!!二人ともそれはやめようよ!!」
レオンとラウルのとんでもない発言に慌てた様子の天神。ラウルのお母さんは彼らのギルド、蛇姫の鱗の裏庭に埋められているらしいのだが、彼女に故郷を見せてあげようと思っ
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