エクシードの村
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ィ!!シリル!!助けて!!」
レオンの口から指を抜こうとしているシェリア。でも、彼の吸い付く力が強すぎるらしく、なかなか離すことができません。
「大丈夫シェリア!?」
「何がどうしてそうなったの!?」
心配して彼女の指を抜こうと一緒に引っ張る私と、目覚めたらいきなりこんな状況になっていたせいで理解が追い付いていないシリル。ですが、シリルは一番手っ取り早く事態を解決しようと、レオンを揺すって起こすことにしました。
「レオン!!起きて!!」
「ん?」
それでようやく気付いたレオンは目を開けます。すると、彼は自分が何かを口に入れていることに気付き、それを手に取り出しました。
「・・・何これ?」
「何これ?じゃないよ〜!!」
シェリアの顔を複数回見ながら疑問符を頭に浮かべているレオン。なぜ自分が彼女の指を食べていたのか、全くわかっていない彼は、頬を膨らませて怒っているシェリアを首をかしげながら様子を伺っています。
「レオンのほっぺつついてたら食べられちゃったの!!」
「それシェリアも悪くない?」
まさかこんなことになるとは思ってなかったシェリアにもっともなことを言うレオン。どっちもどっちだから、何とも言えませんね、これ。
「でも普通食べないでしょ、いくらなんでも」
「だよね〜」
シャルルとセシリーはシェリアに味方らしく、そう言います。だけど、その正面に座っていたラウルがとんでもないことを口走りました。
「またシェリアのこと食べちゃったの?」
「そうみたいだね」
口からものがなくなったことで寂しくなったのか、ポケットから板チョコを取り出し頬張るレオン。でも、今の言葉は簡単には受け流せませんよね。
「ま・・・また?」
「それってどういうこと?」
同じ疑問を持ったシリルと一緒に質問します。すると、ラウルはいやらしい笑みを浮かべて答えを言います。
「朝起きると大体レオンがシェリアの耳をかじってるよ」
「「「「えぇ!?」」」」
衝撃過ぎる事実の発覚です!!そもそも二人は同じベッドで寝てるってこと!?
「あれは俺のベッドに入ってくるシェリアが悪いでしょ?」
「間違えちゃうんだからしょうがないでしょ!!」
何がなんだか理解できずに頭を抱える私たち。よく事情を聞くと、二人は同じ部屋で隣同士にベッドを置いて眠っているそうなのですが、シェリアがお手洗いで一度起きると、戻ってきた時に寝惚けているせいでレオンのベッドに入ってしまうんだとか。その結果、朝起きると口が寂しくなってきたレオンにかじられるといった調子らしいです。
「それは毎日なの?」
「いや、たまにって感じだよ」
シリルが恐る恐る聞いてみると、ケロッとした表情で答えるレオ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ