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異世界にて、地球兵器で戦えり
第九話 自衛隊との共同作戦
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アカツキ帝国の輸送車両と装輪装甲車である、4式装甲機動車と軽戦闘車という車両が続いている。

なお、倉田と同じように気軽に島田と話している光景は他にもあり、他国との合同任務で最初こそは、アカツキ帝国軍と自衛隊の面々は、ぎこちない関係であったが、基本的に民族も文化も類似点が多い為に、共通点が沢山あったおかげで、比較的に直ぐに溶け込んだ。その中でも伊丹が率いる第三偵察隊は、交流は直ぐに始まったのであった。

「う〜栗林二曹の体形が羨ましいです!!」

「そ、そうかな?私は、邪魔だと思ってるだけど。それに、毎回嫌な視線を浴びまくるし」

「うが〜!持っている物の余裕ですか!」

栗林志乃。自衛隊の身長の合格基準を誤魔化して入隊した小柄な女性自衛官。その童顔で実年齢より幼く見えるが、何より彼女の特徴的なのは、女性の誰もが羨ましがるその巨乳で腰もくびれがあり、異性の注目を浴びる程の美人であるが、見た目に反して彼女は、格闘徽章持ちであり、自衛隊屈指の格闘のスペシャリストなのだ。

そして、栗林に涙目で嫉妬する視線を浴びせているのは、島田の部下である宮本小毬伍長である。栗林同様に、アカツキ帝国軍の合格基準の身長を誤魔化して入隊した女性軍人。何より彼女は幼い。実年齢は今年で21になるが、栗林以上に幼い顔つきと、その言い方は悪いが貧乳でもあり、彼女自身の見た目同様の子供っぽい性格もあり、宮本を軍人と思うものは少ない。実際に栗林も「子供?」と、本気で思っていたほどだ。

なお、島田の部隊からは名前が小毬という事もあり「コマちゃん」という愛称で呼ばれており、本人はこの愛称が気に入らないので「コマちゃん言うな!!」と、涙目で訴えているが、その小動物的な行動もツボにはまって、余計に部隊の皆からその愛称で呼ばれるようになった。なお、そんな幼い所が目立つ宮本であるが、格闘センスは低いが、射撃に関してはずば抜けた実力があり、その射撃センスは、アカツキ帝国陸軍の間でもベスト10に入るほどの射撃の名手でもある。

こうして最初に接触したコダ村から教えて貰った森の中にある集落を目指していたが、時間帯は既に夕方となっていた。

「伊丹二尉、意見具申します。森の手前で停止しましょう。そこで野営です」

第三偵察隊の中で一番の古参自衛官である桑原曹長は、今年で五十となる大ベテランである。この特地では、自衛隊が扱う装備品の規格に合う衛星がないため、どうしても地図とコンパスで位置情報を確認する事が必須であり、昔ながらの方法を熟知している桑原は、この第三偵察隊のオペレーターの役割を担っている。そんな伊丹や島田よりも、経験が豊かな桑原の意見に、二人は賛成した。

そして野営準備を進めるために、集落のある森の手前まで来ていたが、黒煙が森に充満していた。黒煙の原因を作っ
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