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宇宙を駆ける狩猟民族がファンタジーに現れました
第一部
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さん
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るようコードを打ち込む。

「……動かないだと?」

 何度もホロウィンドウにコードを打ち込むが、船が反応するどころか光学迷彩までも解除される。

「引き寄せられている? トラクタービームの類でもないが……」

 操縦席に座り直し、反転、旋回、緊急離脱用のブースターの起動、ワープの起動と、どのコードを打ち込んでも船が反応することはなく、いよいよ船の頭がその揺らぎへと侵入していく。
 音もなく飲み込まれて行くその先を伺い知ることもできず、遂にはブリッジに揺らぎが侵食してきた瞬間、急激に視界が真っ白に染まり、私の意識はそこで落ちた。







 私が目を覚ましたのと、ブォンという船が脈動する音はほぼ同時であった。
 頭を振って体を確認するが、特に異常も見られない。目で見る限り――といっても真っ赤だが――出血しているような様子もない。
 そこで特殊ガラスの向こうを見れば、どうやら地面に着陸しているらしく、鬱蒼と茂る木々を認めることができた。

 取り合えず、早々にカモフラージュするのが懸命だろう。

 ウィンドウを操作して光学迷彩を起動させる。
 どうやら今度は問題なく起動することができたようで、船は光を屈折させて周囲へ溶け込む。しかし、船に火を入れようと操作しても、動力炉はうんともすんとも言わない。
 『うん』までは言うのだか、その後すぐに『すぅん』とヘタレてしまう。各種計器に目を通してみても、特に動力炉の異常は見当たらない。

「逝ったか?……これ」

 無駄に広い額をペチペチと叩き首を傾げる。

 単独で恒星間移動をすることから、ある程度の修理、修復なら自らの手で行うこともできるが、流石に一から組み立てとなるとそうはいかない。認めたくはないが、自分は戦士でありエンジニアではないのだ。
 そもそもこの星にそんな技術体型があるのか、または代替となる機材があるのかすら不明だ。

……いや、待てよ。ここは好意的に受け止めよう。この地を安住の地とすれば、無理に船を直す必要はないのではないか?

 なんという天啓!

 これぞ逆転の発想!

 危険と隣り合わせの脳筋種族とはおさらばだ!

 あまりの嬉しさに大声を上げて笑ってしまう。端から見れば醜い化け物が叫んでいるようにしか見えないだろうが、船内には私しかいない。遠慮など不要である。

 であるならば、まずは周囲の探索だ。

 辺りの地形や生物の分布がどのようになっているのか、調査が必要になる。
 危険な生命体がいれば倒せばいい。敵わないようなら逃げに徹しよう。場合によっては知的生命体の有無の確認と、必要ならば接触を試みるべきか。

 そうと決まれば善は急げだ。早速装備を整えて出掛けることにしよう。

 右腕ガン
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