8話 案内された先は……
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「ここ?」
「わん」
犬の背に揺られて数時間、漸く人のいる場所についた
レンガ作りで歴史を感じる洋風建築……ぶっちゃけ
「城じゃん」
その一言に尽きる、しかも外国の城……やっぱ日本じゃねぇのか……
「犬ありがとうな」
頭を叩くと、犬はワンと吠えると何処かへ去っていった
「さて……行くか……」
城に近づこうと一歩を踏み出すと
「動くな」
背後からチャキっと金属の音がしたので振り向くと
其処に居たのはドレスと鎧を足したような服を着た長い銀髪の……オーフィスとは真逆の大人の女性が剣を此方に向けていた……それよりも俺はこの人に
「………綺麗だ………」
見惚れていた、絵にもかけない美しさとは偉い人は良く言ったものだ…それは此処にある!
「き……綺麗なんて……そんな……」
顔を真っ赤にして自分の体を抱きしめてクネクネしている……クールに見えた女性がデレる……これが
「ギャップ萌え………凄く……一撃必殺です……」
俺も同じように顔を赤くしていた
落ち着くまで暫くお待ちください
「すみません、迷い込んだ人とは知らずに剣を向けてしまい」
両者は互いに申し訳ない顔で謝りあっていた
「いえいえ、此方も勝手に敷地に入ったのが原因なんですから…気に病まずに……ロスヴァイセさん」
銀髪の女性、ロスヴァイセさんは、城に住んでる住人らしく…俺が警備システムに引っかかり侵入者として捕らえに来たらしい…何とか事情を説明して理解してもらった
「いえ…そういう訳には……」
それでも納得していないのロスヴァイセさんに
「なら互いに悪いという事で」
この辺りが落とし所と思い提案する
「……解りました……」
そして現在、俺はロスヴァイセさんに案内されてこの城の偉い人の所に向かっている。
俺は忘れていた……ロスヴァイセさんがいるって事は
「よぉ、来たの若いの」
目の前には隻眼の老人が……俺は何処に飛ばされたか解った……ここ北欧じゃん………
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