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おぢばにおかえり
第二十七話 デートじゃないのにその四
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「デートってすぐ終わるそうですしね」
「デートじゃないわよ」
 また阿波野君をジロリと睨みました。
「何度言えばわかるのよ、いい加減にしなさい」
「まあまあ」
「まあまあじゃなくてね。大体君っていつもいつもそんなふうに」
「とりあえず中に入りましょうよ」
 私の先を制するようにして言ってきました。
「まずはお見舞いの品を受け取らないと」
「そ、そうね」
 ついつい忘れてしまいます。言われてはたと気付きました。
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