第22話 代償
[6/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ためには一定以上の温度にまで上げなければならない。
しかし、サソリの氷の能力が発動したことにより爆発に必要な温度まで上昇することが出来なくなったようだ。
ぎっ?
ぎっ?
戸惑っているように見える胎児のエネルギー体は叫び声を上げた。
目を閉じたまま、サソリは掌を上に向けて周囲の空気を凝固させる。
「御坂!伏せろ」
「えっ!?」
御坂をチャクラ糸で引っ掛け転ばした。サソリは大きな氷の杭を作りあげると、膨大なチャクラを感じる方向へとに投げつけた。
「痛ったー!やるならやるって言いなさいよ」
腕先に付いたチャクラ糸に引っ張られて御坂は、前のめりに倒れ込んでいる。
「悪いな!あいにく目が見えてねえからな。そこら辺はなんとかしてくれ」
残念ながら掠った程度であるが、千切れた部分から冷気が忍びより、パキパキと肉塊を凍らせていく。
サソリは、砂分身で見た木山の多数の能力。
唯一、間近て見た髪が白い不良の男が使っていた幻術。
偏光能力(トリックアート)
レベルアッパーの光る線で繋がっているものとの能力が使えるなら......
「この氷遁は、佐天の能力か?良いものを持っている」
サソリは、爆発を躱しながら氷の杭を作り掬い上げるように投げつけた。
これは印を結ぶ必要がない
チャクラもあまり必要としない
まだ、戦える
サソリは眼から流れでる血を拭くと両眼を閉じてチャクラ感知に集中をしようとするが
「何してんのよ!」
御坂がサソリの腕を取り、胎児型のエネルギー体から逃げるように距離を取った。
「何すんだ?」
「目が見えないなら下がってなさい」
「余計な心配をするな。オレはまだ」
サソリがそう言うと、御坂はキッと睨んだ。
「余計な事じゃないわよ!!」
御坂がサソリに向け怒鳴った。
「よく分からないけど、その眼の副作用なんでしょ?アンタはよく頑張ったわよ。あたしが来るまで初春さんを護って、木山さんを追い込んだし......だから、もう無茶するの止めなさい」
サソリは、ここまでの戦いで自分を顧みずに戦い続けてきた。
上半身に刻まれている古傷に加えて、新しい傷や熱傷が身体に広がっていた。
これ以上は危ないと御坂は判断した。
優しい口調でサソリを諭すように言うと胎児型のエネルギー体から離れた場所に立った。
そして、携帯電話を取り出すと白井に連絡した。
呼び出し音の後に電話に出る音が聞こえ、慌てた白井が大きな声を出す。
「お姉様ー!!い、一体あれは何ですの!?」
「こっちもてんてこ舞いよ!それより黒子、ちょっとテレポートを使ってサソリを避難させておいて」
「何かありましたの?」
「眼を負傷してよく見えてないみたい。頼んだわ」
「わ、分かり
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ