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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第22話 代償
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態等知らない胎児型のエネルギー体は、更に光線を伸ばすとサソリを守っていた砂の壁を爆破させた。
「!?」
急に明るくなり、上部を見上げるが、やはりぼんやりと光る物体にしか見えない。
胎児型のエネルギー体は、万華鏡写輪眼の脅威を感じ取ったのか今まで進んでいた進路を変えて、全勢力を持ってサソリを潰しかかる。

数本の光線がサソリの身体に触れると連鎖的に爆破を繰り返し、サソリはその度に身体が宙を舞い、瓦礫に叩き付けられた。
無差別攻撃が止み、御坂は顔を上げてサソリの方を見る。

何でサソリばっかり狙っているの?
それにサソリの様子がおかしい

サソリは、泳いだ目線を見せ、光線が近づくと視線ではなく身体全体で反応し、ギリギリのタイミングで避けていた。
時折、眼を擦りながら上を見るが悔しそうに表情を崩す。

ま、まさか!
眼が見えてないんじゃ?

御坂は電撃を飛ばして、胎児型のエネルギー体へ攻撃をし、注意をこちらに向けさせようとする。
「こっちを向きなさい!」
電撃を受けた箇所は、大きく破損するがすぐに再生した。
ギロッと黒い眼球を向けて御坂へ数本の光線を伸ばす。
爆発を背中で受けながら横目でサソリを確認する。
サソリは、膨大なチャクラを身体全体に垂れ流しにして一種の感知をしていた。
チャクラの流れが変わった場所に攻撃が来るとある程度予測を立てて、懸命に胎児型のエネルギー体に食らいついていた。
しかし、それは諸刃の剣。
莫大なチャクラを絶えず流し続けるのは筆舌に尽くしがたい苦痛が伴う。
それに、全てが分かる訳でなく少しの手掛かりで致命傷を避ける動作をしなければならない。

「はあはあはあ」
サソリは、何度も受けた爆破のせいであちこちが燃えてしまっている暁の外套の上着のボタンを外し、脱ぎ捨てた。
サソリは上半身裸となり、腰巻と黒いズボンだけの姿となる。
傷だらけの身体で見えない眼で胎児型のエネルギー体を睨みつけた。

オレは傀儡使いだ

「舐めんなよ」

目が使えぬとも、手の先にまで染み付いた傀儡師の技術やプライドを奮い立たせるように声を珍しく荒げた。

サソリは、チャクラ糸を伸ばして『三代目 風影」の傀儡を呼び寄せると自分の前に立たせる。
両眼から血が滴り落ちている。
まるで罪の涙を流しているかのようだ。

バラバラにすりゃ、さすがのてめえも......
巨大な図形の砂鉄を作り出し、互いにぶつけあった。

「御坂!離れろ」
尋常ではないサソリの剣幕とエネルギーの高まりを感じて
「サソリ!アンタ」

更に傀儡の胸部からチャクラを放出し殺傷能力を跳ね上げる。

砂鉄大界法!!

ぶつかり合った図形が毛細血管のように細かくなると胎児型のエネルギー体を数ミリ単位で切り刻ん
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