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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第22話 代償
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助けてー!
どうして、弱いの!
あいつさえ居なければ!
復讐してやる......!
何をしても無駄!!
どうせ上手くいかない......
あいつばっかり......

何で私達には能力がないの?

木山から飛び出た胎児のようなエネルギーの塊は、ゆっくりと眼と思しき箇所を開いた。
到底話しなんか通用しない真っ黒で無機質な眼をしている。
背部から幾重にも伸びる光線を周囲に放出し、地面に触れると起爆し、多発的に連鎖爆発を繰り返す。
「こんな能力......聞いた事ないわよ」
肉体変化(メタモルフォーゼ)?
いや、でもこれは......

ぎっ?
ぎっ?
キィァアアアアアア

自分が何故ここに居るのか不明瞭なようで目についた物体に無差別の爆破をしながらゆっくりと宙に漂い、移動していた。
死へと誘うような産声をあげており、強力な連鎖爆発に御坂とサソリは近づけずに様子を探るに止まる。

無差別に伸びてきた光線が御坂とサソリの近くに触れると瓦礫を爆破し、とび散った破片に近くの光線に触れて次々と連鎖した。

御坂は、サソリからの砂鉄と己の磁力で金属のシールドを作り、爆発の衝撃に耐え、サソリは、傀儡を使い砂鉄と砂を使って防御した。

サソリは開眼したばかりの万華鏡写輪眼にチャクラを込める。

胎児のような高エネルギー体
やはり、外型は人柱力に潜む尾獣に近い
高密度のチャクラの塊であるが、意思があり自由に動き回る

サソリは覚醒した万華鏡写輪眼を確認する。
だが、サソリ本人には眼の変化が分かることがなく、はっきりしているのは、明らかに以前の写輪眼なんかとは力の流れも質も違っていることだ。
写輪眼を極めた者は、尾獣でさえも手懐けて操ることができると聞いた。

だったら......

サソリは、傀儡を操り砂鉄で四角錐を形成すると一直線に胎児のエネルギー体を貫いた。
「はああ」
御坂もそれに合わせるように頭から電撃を飛ばして攻撃する。

予想よりも簡単に胎児型エネルギー体は、砂鉄で貫かれた部分、加えて御坂の電撃部分も爆ぜて瓦解した。

「えっ!?あっさり......」
「......」
サソリの眼だけは、上空から伸びている光線にチャクラが集まり、胎児型のエネルギー体へと注入さているのが確認できた。

吸収が終わると周囲に飛び散った塊はすぐに胎児型のエネルギー体に集まりだし、何事も無かったかのように宙に浮かび続ける。
「そうかい」

大体の概要を把握した、サソリは足に力を込めると胎児型のエネルギー体へと飛び移る。
伸びる光線のしなりの中を避けながら忍で慣らした身体能力で間合いを測り、頭部付近に狙いを定める。

胎児型のエネルギー体は、こちらの攻撃に気付き真っ黒で無機質な眼球を
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