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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第229話 心の悲鳴
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次の母、京子の言葉に思わず2人は絶句してしまう事になった。
「それは見たけど、あんな学校の成績評価なんて、あてになりませんよ」
「あんな……学校?」
「っ……」
その言葉は、つい数日前までの事がまるで嘘の様だったから。
これまで、京子は、明日奈や玲奈が通う学校について、口出しは殆どしなかった。
あの学校は、和人や隼人、里香、佳子……、大切な人達が集まる場所。現実世界でも大好きだと言える学校だった。なのに、母の言葉は それを完全に否定された気分だった。
京子は当初こそは、訝しんでいたのだが、その学校に
彼
(
・
)
が同じく入学している事を知り、急拵えの学校だと考えていたのを一先ず止めたのだ。だが、玲奈に関して言えば
良い
(
・・
)
。どんな高校ででも、例え大学であったとしても、
彼
(
・
)
の傍で学べると言うのであれば、これ以上は無い事だろう。
だが、それは明日奈にとっては益になるものかどうか?
それを京子は考えだして、詳しく調べたのだ。
「いい、明日奈。三学期は学校の他に家庭教師を付けるわ。最近流行ってるネット越しじゃなくて、ちゃんといえに来て貰います」
「ちょ……ちょっとまってよ、なんでそんな急に……」
明日奈が思わず立ち上がりそうになるのも頷ける。
確かに強引な物言いをする母は、珍しくもない事だが、今回のはあまりに突然であり、少しも意見を訊いたり、尊重したりしてくれない理不尽さがそこにはあったから。
そして、明日奈同様、いや ある意味ではそれ以上に反応したのは玲奈だった。
「なんで、お姉ちゃんだけ……? 私も、急に言われるのはとても困るって思う。お姉ちゃんと同じ気持ち。でも、今回はどうして……?」
玲奈は、京子が明日奈の名前しか呼んでいないのだが、真意を聞く為、思わず口に出していた。
明日奈と玲奈。
2人の方向性は基本的に同じ方向へとベクトルが向けられていた。だが、以前までは 内容に関しては、其々違っている部分はあった。……それは別におかしい事ではなく、明日奈と玲奈は容姿は極めて似ていると思うのだが、2人が双子である、と言う訳ではない。玲奈が1つ、明日奈より学年が下である姉妹だ。だから、受験を受ける事が出来るのも玲奈が後からになるから学ぶ順番が違ってくるのもおかしい事じゃなかった。
しかし、それはSAO事件以前までの話だ。
あの事件が起こった故に、2年と言う長い期間、閉じ込められてしまった。
その世界では、勉強等は出来る筈もなく、そして 現実世界に帰還して、18歳以下の元SAOプレイヤーならば、入学試験及び、入学金なしで受け入れてくれて、教育課程に二年の遅れが生じてしまった子供たちを救済してくれている学校へと入学を
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