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ソードアート・オンライン 〜黒の剣士と神速の剣士〜
SAO:アインクラッド
第34話 軍の徴税隊
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行くか、圏外?おぉ!?」
「まともに戦闘もしたことない奴が粋がるなよ」
なるべく穏便に済ませたかったがどうやら無理そうだ。
俺は剣を実体化させると鞘から刀身を抜く。
「お、やるか?」
リーダーは笑みを浮かべ剣先を俺に向けながら言う。
「ああ、戦闘というものを教えてやる」
言い終わるや否や俺はリーダーに向け突きを放つ。
至近距離から放たれた高速の突きをリーダーはまともに喰らう。
圏内なのでHPは減らないが代わりにノックバックが発生する。
ノックバックでリーダーが倒れる寸前にもう一度攻撃する。
無様に転がるリーダーを更に2度、3度と追撃を加える。
「ひあっ……や、やめ……」
剣撃を喰らい地面を転がるたび、リーダーは甲高い悲鳴をあげる。
「お、お前らっ……見てないで…うわあぁぁあ!!」
リーダーが言い終わる前に剣撃を喰らわせ、リーダーは再び地面を転がる。
だが、さっきの声で我に返ったのか軍のメンバーが次々と武器を抜いた。
それと同時に地面を蹴り、軍の1人に斬りかかる。
たちまち、轟音と絶叫が響くが気にせず次々と軍のメンバーを斬り伏せていく。
逃げようとする軍のプレイヤーには壁を使って回り込み、ソードスキルを使って押し戻すと剣撃を放った。
3分後
「今日はこれで許してやる……が、次、変なことしたらこんなもので済むと思うなよ」
虚脱して転がっている軍のプレイヤーたちを一睨し、剣を鞘に納めながら警告する。
取り逃がした数人はキリトたちが相手をしたらしく周りには虚脱して転がっている軍のプレイヤーがいた。
「すげぇ……すげぇよお兄ちゃんたち!!初めて見たよあんなの!!」
突然、子供たちの先頭に立っていた赤毛で逆毛の少年が目を輝かせながら叫んだ。
その後ろでは教会の子供たちがアスナたちの周りで目を輝かせながら歓声を上げていた。
「それにしても少しやり過ぎだと思うな〜」
剣を片手にニコニコと笑いながらサキが歩み寄ってくる。
「これくらいでいいんだよ」
サキの周りにも子供たちが集まっており、歓声を上げて飛びついつてくる。
「みんなの……みんなの、こころが」
キリトの腕の中で、いつの間にか目覚めていたユイが宙に視線を向け、右手を伸ばしていた。
アスナが慌ててその方角を見るが、そこには何もない。
「ユイ!どうしたんだ、ユイ!!」
アスナは走り寄り、ユイの手を握る。
「ユイちゃん……何か、思い出したの!?」
「……あたし……あたし」
ユイは眉を寄せ、俯く。
「あたし、ここには……いなかった……ずっと、ひとりで、くらいとこにいた……」
ユイは何かを思い出そうとするかのように顔をしかめ
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