第一部
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いち
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る者や妊婦などは狩りの対象外とし、例外はあるが基本それに沿って狩りを行っている。そのようなところから狩猟を重要な文化とし、その中で技の熟練と勝利と名誉をかけて狩りをしているのだが、まあ、脳筋以外の何者でもない。
そんなプレデターの姿形だが、皮膚には爬虫類や水棲生物、昆虫類を思わせる模様があり、これは個体差がある。肌の色は黄土色やくすんだ茶色、黒ずんだ色など、これまた爬虫類等を思わせる。
また、頭部における顕著な特徴の一つに口の部分が挙げられる。顔の下半分には、皮膜に覆われた4本の爪状器官があり、この器官はそれぞれ独立して動かすことが可能で、正面から見ると四角形を描くように配置されている。4本全てを大きく開くとその内側に口があるのだが、唇はなく、歯と歯茎が剥き出しの状態となっている。
蟹等の甲殻類を想像してもらえれば、あながち間違いではないだろう。
また、額はかなり広く、頭部周辺には黒色で先細りのドレッドのような管が数十本生えており、個体によっては毛先が赤かったり、緑ばんでいたり、硬質なドレッドというよりも、もっと生々しい触手のような個体もいたりする。獲物の骨で飾り立てしている者や、昔流行ったビーズのような金属製の物を使ってアレンジしている個体もいたりと、意外と個性豊な種族だ。
正直、10人中10人が間違いなく化け物と呼ぶ我々プレデターだが、狩猟を最も重要な文化としており、その狩りを行うために高い技術力、科学力が惜しみ無く発揮されている。
まず、プレデターの代表的な装備といえば、自身を景色と同化させる『光学迷彩装置』、左肩部アームに装着するプラズマ砲『プラズマキャスター』、右腕ガントレットに装着されている、長さ約50〜60センチの鍵爪状の、状況に応じて伸縮する『リストブレイド』。
そしてその外見をもっとも印象付け、更にプレデターの生命線とも言える『ヘルメット』は、サーモグラフィー等の視覚補助、射撃武装や対象の詳細情報の捜索に用いるレーザーサイトによるロックオン機能、また記憶媒体を取り付けられており、様々な環境、状況下での戦闘を経験する度に情報が蓄積され、光学迷彩の擬態能力を強化させていく機能がある。
そんな、前世の世界に持ち込めば世界の軍事レベルが崩壊しかねないほどの科学技術力を持っているにも係わらず、やっていることは、嘘か本当か昔のテレビで特集を組まれていた、森の奥地にいるアフリカの部族と同じレベルなのだ。
残念種族と言っても言い過ぎることはない。
私は、そんな残念種族の一人として、既に地球人であった頃よりも長く生きているのである。
本当に残念だ……。
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